古 寺 & お地蔵めぐり


◆◇◆ 当分の間は準備中です ◇◆◇

世の中に沢山溢れている四国八十八カ所巡礼や著名な方の古寺巡礼などを想像して
読まれるとがっかりします。あくまで還暦つれづれ草や峠歩き山歩きの延長です。



一乗谷 盛源寺

***************************************************
西山光照寺跡

:***************************************************
ブログ 竜興寺跡へ     
 ブログ 今度歩く峠道を調べる

****************************************************
天筒山 女夫岩地蔵尊
若越八十八ヶ所の第五番

****************************************************
勝載山 永厳寺
若狭観音霊場第一番

****************************************************
瓜割の滝 天徳寺
若狭観音霊場第九番
・北陸観音霊場第六番・北陸不動尊霊場第三十四番


*****************************************************
白木峠大岩十五体又五輪二体
若越八十八ケ所の第五十五番


******************************************************
奧の浦本尊二体四所
若越八十八ケ所の第五十四番


******************************************************
丹生の浦本尊坂上海中地蔵尊
若越八十八ケ所の第五十三番


******************************************************
越智山 大谷寺
越之国観音霊場第三十三番札所


******************************************************
摩尼寶山 瀧谷寺
越之国観音霊場第五番札所
北陸観音霊場第十一番札所 北陸白寿観音霊場第六番札所


******************************************************
深山 飯盛寺
若狭観音霊場


*******************************************************
峠の地蔵本尊二体地蔵尊
若越八十八ケ所の第四十三番


********************************************************
補陀落山 禅師峰寺
釈迦三十二禅刹の第二十九番


*************************************************
波着寺
越之国観音霊場第十八番札所


*************************************************


あくまで試験的な内容です。その内に構成・内容は変わります。

信仰心の希薄なというか全然ないと云ったほうがよいので、キリスト教の絵画や彫像を見せられて
素晴らしいと言われてもピンとこないのだが、日本のお寺となるとこれがちょっと違ってくる。惹かれ
るものがあるのだ。日本で育ったのだから当然と言えば当然なのだが。
還暦つれづれ草でも書いたが、寺の佇まい 庭 苔むした石や石仏、そこに漂う雰囲気が好きだ。
また、坊さんの読経の響きは耳に心地よいものがある。大きなお寺は音響効果が良いのだろう。
ヨーロッパの大きな寺院もそうで、特に音響効果が良い寺院ではクラシックのオーケストラの録音に
使われている。昔々のこと音響効果が良いのと使用料が安いとかで東京は杉並公会堂とかで録音
した記憶がある。

私の祖母は、毎日御飯を仏壇や台所の神様、便所の神様へお供えをしていた。おこうじん様とか
おしょうじん様とか云っていたと思うのだが、もう50年も前のことで忘れてしまった。 東京の池上
本門寺の境内の池で遊んだことを憶えている。

仏像にしても全く芸術的な理解は出来ない。はなはだ俗な見方しか出来ないのだ。己高山(こだか
みやま)に登ったときに寄ったお寺・渡岸寺観音堂(向源寺)の国宝十一面観世音菩薩像も、腰の
辺りが艶めかしかったなあというのが印象に残っているといった調子なのである。

****************************************************************************

永平寺の想い出

北陸は真宗や禅宗のお寺が多いのか、私が今まで寄ってみたお寺は禅宗のお寺が多い。曹洞宗
の大本山永平寺や総持寺祖院があるからなのだろう。永平寺は何回も行ったし勤めていたときには
仕事でも行ったことがある。その時のことを想い出しながら、著名人の古寺巡礼記にあるような高尚
な文章を読むと、外観だけでは判らないことが多いのだと思ってしまうのだ。以前当HPのどこかに載
せたと思うのだが見当たらないので、想い出して書いてみた。あくまで昔々のことである。

もう30年も前のことだ。寺の購買部の様な処へ仕事に行ったときのこと、そこは畳の部屋で、傍目
には木製の薄い引き出しの整理箪笥が並んでいるだけなのだが、その中には家庭で使う医薬品から
針や糸の裁縫用具から色々なお菓子まで何でも詰まっているのだった。勿論売り手も買い手もみんな
坊さんで、お菓子を求めるときも障子の外で両手を合わせて 大きな声で「頼もう」とか叫ぶのである。

そこはまた寺内で使う消耗品を支給するところでもあるらしい。ある時、そこの若い坊さんが、電話で
声を荒げてブツブツ言っている。どこやらの部署の坊さんが、うまいこと言ってローソクを沢山持って行っ
たというのだ。そこの部署ではそんなにローソクを使うわけがないということらしい。そこの部署は他にも
時々そういうことがあるらしいのだ。

ちょうど午後3時頃だったのだろうか、その購買部の隣の小さな部屋には少し身分の高い坊さんと思
われる人がいた。私の仕事振りを見ていたのかも知れない。そこは庫院と呼ばれる炊事場の側でも
ある障子が開いて、若い坊さんがくだんの坊さんに、コーヒーが入りましたとお盆にカップを載せて差
し出したのである。ドリップかインスタントか知らないが、今から30年も前のことである、私は「うん?」
とちょっと意外な想いでそちらを見ずにはいられなかった。

私は、仕事をしたら請求書を提出したり集金もしなければならない。いわゆる経理の部屋へ行って
担当の坊さんへ正座して頭を下げなければならないのだ。相手の年配の坊さんは、畳の上に座り机
だからだ。隅の畳の上には大きなコピー機が置いてあったりして、ややバランスに欠けるがお寺だか
ら仕方がない。驚いたのは金額を記入する伝票の大きさだ。なにしろ数字を一つ記入する舛が5cm
四方はあるかと思われる程の大きさだったのである。多分、筆で記入していたのだろう。

そこへ旅から戻った若い坊さんが、只今帰りましたときちんと挨拶をしに来た。馴れた手つきでそっと
カステラみたいな手みやげを差し出したのだ。ここの坊さんは余禄があっていい部署だなと思ったの
である。

歓楽街には何故か片町と名の付く処が多い気がする。その福井の片町に時折坊さんの姿が見られた。
30年も前のことで、今は私は全くその様な処へは行かないので現在のことは知らない。頭は坊主でも
僧衣くらいは着替えてくればいいのにと思ったりした。口うるさい人が居るからだ。坊さんがそんなにお
金を持っているとは思えないので、出入りの業者からの接待かもしれないが、この辺りでは坊さんと云
えばすぐに永平寺の坊さんだと思ってしまうのだ。 やはり片町という処は坊さんには馴染まない処の様
な気がするのだが。

永平寺の修行は厳しく、入門して1ヶ月も経つと多くが脚気になると聞いたことがあるが、現在はどんな
ものなのだろう。

**************************************************************

禅寺には、福井では吉峰寺・宝慶寺・永平寺・大安禅寺・慈眼寺、石川では総持寺祖院・永光寺・
豊財院・大乗寺などを訪れている。能登は七尾の「山の寺寺院群」へ行った時は、16ヶ寺廻った内の
4つのお寺が曹洞宗だった。長齢寺・徳翁寺・龍門寺・恵眼寺がそれだ。

志賀町にある長龍寺は真宗大谷派と聞いたが、住職さんとお話が出来て面白かった。当HPの
隠れ家周辺点描に載せてあります。羽咋の豊財院・永光寺もHPに載せてあります。
羽咋市の妙成寺は、前田利常の母・壽福院の菩提寺で五重塔がある。日蓮宗の本山だ。だいぶ前に
なるが、ヒッチハイクの英国の青年二人を案内したことがある。ここには英文のパンフが置かれていて
助かった。
吉峰寺は、上がり込んでお菓子とお茶を御馳走になって休ませて貰ったことがある。ちょうどそこでは
坊さんが(お寺には坊さんしかいないのだが)何やら仕事をされていて、訊くとこのお寺のパンフレット
を作っているところだそうで、全くのうろ覚えだが、前には宝慶寺にいて、そこのパンフを作ったとか。
坊さんにも転勤があるのだなと、その時思ったのを憶えている。これはもう、だいぶ前の話です。

山歩きをしていると登山口の近くにお寺があったりして、知らないうちに案外と沢山のお寺を見ている
ことになる。高浜の青葉山などは中山寺から登って松尾寺へ降りる。多田ヶ岳の妙楽寺、三方町の石
観音からは雲谷山、吉峰寺から大仏寺山を経て永平寺に至る等々である。

奧能登には高い山はないが、岩倉山の岩倉寺がある。鳥屋町や鹿西町(市町村合併で変わっている
かも)辺りは古墳や古いお寺や神社が多い。幾つか訪れてみたが、本土寺、山田寺、長楽寺等々で
名前の思い出せない寺も幾つかあるみたいだ。

勿論、小浜方面の名の知れたお寺は、ドライブがてら訪れている。明通寺・神宮寺・萬徳寺・国分寺
先に出た妙楽寺などもそうだ。

*************************************************************:*

峠に辿り着いたとき、そこにお地蔵さんがあるとほっとするし嬉しくもなるのだが、嘉永年間と大正に入ってから
の2回「若越八十八カ所の道しるべ」という書が出されているという。一度見てみたいものだが、今となっては難
しい。その書を見て、実際に八十八カ所を廻られて「お地蔵さま〜若越八十八カ所を尋ねて」という本が、昭和
51年に出版されている。今はこの本も手に入らないが、幸い図書館で見ることができた。
昭和51年というと30年近く前になるので、それ以前の百年よりその周辺の変わり方が激しいのかも知れない。
そこで、その後どうなっているのか、ぼちぼちと尋ね歩いてみたいと思っている。県立図書館の本は表紙がボロ
ボロだし、貸し出し用の本は、期間を延長して借りている人がいるらしい。私は若狭図書館から取り寄せてもらい
読ませて貰った。
きっとこの本を見て尋ね歩いている人がおられるに違いない。もしこの若越八十八カ所についての情報をお持ち
の方がいらしたならば、ご連絡を頂戴できればとお願いする次第です。

HOMEPAGEへ戻る                メールはこちらへ