古寺&お地蔵巡り

奧の浦本尊二体四所
若越八十八ケ所の第五十四番




丹生の海中地蔵尊の処から係留されている漁船を見ながら奧へ進むと、家が終わりになる。そこの
広場の崖の下に三つの石が並んでいて、それぞれに二体のお地蔵が刻まれている。真ん中の屋根
付きのお地蔵は風化が進んだのか、やっと判別できる位で、到底写真では表せないみたいだ。
そしてその向かいの海際により大きな岩があって、これにも二体のお地蔵が細い線で刻まれている。
昭和五十二年二月とあった。



この大きな岩は、もとは岸のすぐ傍の海の中にあったとのことだが、埠頭を整備して埋め立てられ
たのだろう。それまでお地蔵の姿が判らないまま拝んでいたので、その時に新たに二体のお地蔵
を彫って祀ったものと思う。昔から受け継がれて来たお地蔵の言い伝えを、途絶えさせないで後世
に残していこうとする気持が嬉しい。それだけ、このお地蔵様へ詣る人が今でも多いということなの
だろう。

ご詠歌  六道の野ふけの地蔵大菩薩 導き給へこの世のちの世

('06年11月17日)
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---- 参考までに地図を載せました ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。    (承認番号 平17総使、第657号) 」


奥ノ浦の集落の端の002地点にあります