隠れ家とその周辺点描
雨の宮古墳群
我が隠れ家から極めて近い所にある雨の宮古墳群へは、車で眉丈山の古墳
公園となっている所の駐車場まで行くことができる。しかし、麓の本土寺から遊歩
道を歩くのが心地よい。そして、古墳公園で過ごした後、秋には木の実と枯葉で
敷き詰められる尾根道を能登部神社に下る道が趣がある。散歩道としても丁度
良い運動量だと思う。
1号古墳は前方後方墳で、1600年も昔に大きな勢力を持っていた人が造らせ
たのだろうが、ろくな道具も無い時代に、よくもまあこんな山の上にこれだけの物
をどうやって造らせたのかと考えてしまう。邑知低地帯が一望にできる古墳の上
に立つと、古代の人達もこうやって見回したのかと、何かこうロマンを感じてしま
うのだ。
(本土寺)
本土寺も何か由緒あるお寺のようだ。鎌倉時代の創建だとのことだ。何故かこ
の能登部一帯はお寺や神社、それに古墳と、こう云ったものが多いのだ。少し足
を伸ばすと、山田寺と白比古神社がある。両方とも石段の参道を登って行くのだ
が、どちらの石段を登っても同じ所に出る。お寺と神社が同じ境内にあるのだ。
参道が交叉していて面白い。この辺はお寺と神社がペアーであるみたいだ。
私の勉強不足で何処もそうなのかも知れないが、有名な羽咋の気多大社も、す
ぐ横に正覚院と云うのがあって、元は一緒だったが明治に入って別れたとある。
ボケないために写経をしなさいといったような立て札があった。