福井の小さな山歩記


一乗城山(1999・4・30)

今日は雲一つ無い素晴らしい天気で家に居ることはない。家にあったバナナ2本とジュースのボトルを持って出掛ける。途中のコンビニでサンドイッチを仕入れて朝倉氏遺跡へと向かう。
諏訪館跡庭園を通り抜けて登り始めた。城山まで1.1キロの標識があったが、ずーっと登りで案外ときつかったりして、越知山とは大違いだ。でも一時間とちょっとだから、あまり汗もかかないうちに頂上付近に着いた。
頂上付近には、私と同年輩くらいの夫婦が先に登っていた。私は頂上を見過ごして反対側へだいぶ下ってしまい時間をくってしまった。
頂上は5分と居るようなところではない。狭くて何も見えないのだ。473mあるそうだが、そんなことは何処にも書いてない。一乗城山と書いた小さな板がぶら下がっていたので写真に収める。
やっと見晴らしの良い本丸跡近くの「宿直跡」(とのい跡)で待ちに待った昼食にありついた。登り始めてから2時間経っていた。
サンドイッチはシーチキンの入ったヤツが好きだ。カツもいい。しかし一つ多く買いすぎた。降りてからゆっくり食べようと一つ残すことにする。バナナも食べなきゃならないし。
ここは時間の潰しようがないので30分くらい休んで、帰りは登りとは別のコースを下った。馬出しへとある。落ち葉をかさかさ踏みしめながらのくだりで、登りと違って石や岩がないのがいい。ただ少し距離が長いように思った。
この山は登りも下りも景色というものがなかったような気がする。今日は合計3時間半は歩いたことになる。
 下山してからゆっくりと朝倉氏遺跡を見てまわり写真を撮る。こういういい場所に、こんなにこった庭園を造ったりしたのだから昔の人はずいぶん贅沢だなと思う。もっとも権力者だからできたのだろうけど。
 此処はいつきてもいいなと思う。新緑もいいが秋の黄昏時も何とも言えない雰囲気があって好きだ。

 駐車場でゆっくりしようと思って、自動販売機で熱い「続のほほん茶」を出したら、何故か「ピコーレモンティー」の 熱いヤツも出ているのだ。せっかくだから貰ってきたが、誰かの取り忘れだろうか? それにしても2本とも熱くて、 手で持てなくて、脇に挟んで何食わぬ顔で自動車まで戻ったのである。

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