高密度焦点式超音波療法(HIFU)で前立腺癌の治療をされた wombat 様の
    当掲示板への書き込みをまとめたものです。



     私のがん治療の経過です。 投稿者:wombat  投稿日: 8月 5日(木)22時16分38秒                            <戻る>

小川さんこんばんは!さっそく書き込むことにしました。
まだパソコンは初心者なので色々と教わりながらということでお願い致します。

今から約1年になりますので少し長くなりますが、前置きはともかく、書き込むことにします。

平成15年8月15日
近くのお医者さんで採血をして分かったPSA値の値が7.22とたかっかったので早速がんがあるのかどうかを調べることになった。
そこで大学病院の泌尿器科へ行って、前立腺の触診と採血をしました。採血はその日には分かりませんでしたが、触診では前立腺肥大で特に悪いところはないとのことでした。

8月も終わりのころPSA値がわかり5.86で、更に分析すると16.9%の確立で前立腺がんだと言われた。
しかし、この時点では先生も「まず問題はないでしょう」とのことでしたので余り深く考えていませんでした。

9月22日
生検をして、前立腺の6箇所から細胞を取りました。そして、その結果は4日後にわかって、疑わしい細胞が2ヶ所あるが、また来年1月に生検を再び行う予定ということでした。

前立腺の話とは違いますが、私はその時すでに坐骨神経痛を患っていまして、それも5月頃からほとんど歩けないくらいの状態だったのです。
そこで、腰痛に効くという漢方薬を7月半ばから服用していたのですが、その漢方薬のために血圧が170にも上がり、しかも頻尿になって夜間、トイレに5〜6回も通うような状態だったので、前立腺肥大か漢方薬のせいかよく分からなかったというのが実情でした。
この漢方薬は10月になってやめましたら血圧も正常になり、頻尿もなくなりました。

12月4日
整形外科でヘルニアをMRIで検査をするといって予約をすることになった。

12月5日
泌尿器科の先生から疑わしい細胞は、生検で採取した細胞のうち、左側2箇所で、やはりがんであることを聞かされました。私は71歳になってがんに侵されるとは、と唖然としました。PSA値が7.2でグリーソン値が7でした。そこでリンパ節に移転しているかどうかを調べる検査をすることになりMRIの予約をする。

12月8日
ヘルニアをMRIで検査をする。
12月10日
がんのリンパ節移転をMRIで検査をする。

12月18日
整形外科へMRIの結果を聞きに行くと、背骨4番と5番の間にヘルニアがあって、以前(7月)に検査をしたときとほとんど変わらないことが分かった。
12月19日、
泌尿器科に行くと、「転移はしてないようだ」とのことだった。そこで今度は骨シンチの予約をした。

12月24日、
骨シンチの検査をする。

12月26日、
泌尿器科の先生から骨シンチのレントゲン写真を見ながら骨への移転はないとのことを説明してもらう。

平成16年1月5日、
最近腰痛や、高血圧、頻尿、前立腺がんなどで神経が疲れたせいか、またパソコンを見すぎたせいか目がしょぼしょぼして困っていたので、眼科に視力検査に行ったら、眼鏡を2つ作る羽目になった。

1月9日
泌尿器科の先生とがんの治療についての打ち合わせを予定することになった。まず選択肢として、
1.全摘出手術。
2.小線源治療といって放射線の出る小さい物質を前立腺に埋め込む方法。
3.超音波によって前立腺を焼く方法。
この他に放射線を外部から当てて治療する方法や、ホルモン療法などがある。
これらの方法は患者本人の選択によって決めてよい、とのことだった。これらの治療について色々な説明と、資料の提供や病院の紹介もすると言う。

1月15日、
泌尿器科の先生と、もう一人の泌尿器科の先生(超音波による治療をする先生)と妻の4人によって打ち合わせをした。
その時小線源療法は国立医療センターで行っていることもはっきりと聞く。そしてそのパンフレットと超音波療法の資料も戴く。
そして全摘出手術は出血が多いことや年齢のこともあって余り進められないとのことだった。
そこで、まずは小線源療法のことを聞くことにして、国立医療センターに連絡をとってくれた。そして、MRIや骨シンチの写真と、先生の今までの治療の経過(カルテの写し)をお借りした。
家に帰って家内が国立センターの予約を取ってくれた。1月22日で、とにかく行ってみようと思った。

     続きです。 投稿者:wombat  投稿日: 8月 5日(木)22時17分30秒

1月22日、
まずは、国立医療センターに行って話を聞いてみると、現在予約しても、今現在で300人待ちなので、早くて来年の秋になるという。とりあえず次回の予約は、行かなければ取り消しという予約で、一旦家に帰って考えることにした。

家に帰って家内と一緒に色々と考えた末に、超音波療法が最も安心ではないかという結論に達し、次は超音波療法という事で先生に聞くことにした。

1月23日、
早速泌尿器科の先生に合って、超音波療法に決めたことを話すと、1月28日に予約をしてくれた。

1月28日、
超音波療法の話を詳しく聞いたが私は以前アレルギー体質になってしまって、プロカイン・キシロカインが使えないので、5年前には抜歯、2年半前には盲腸の手術を全身麻酔だったので、今度も、下半身麻酔は無理というか、もしものことがあると大変なので、先生は、治療は全身麻酔で行うことにして、しかも15年前に脳虚血症を患ったことがあるために、バイアスピリンを毎日飲んでいるので、とりあえずその薬も一時やめて治療をするという。
治療するにあたってその前に肺活量・採血・心電図・レントゲン・排尿強度などを調べた。
検査が終わってから入院手続きをした。
2月22日入院
2月23日治療
2月26日退院に決まった。

1月29日、
過去の一過性脳虚血症の後遺症で一ヶ月に1回通っている内科で、先生が前立腺を超音波での治療を全身麻酔で治療をするので、治療後に心エコーの検査をするといって3月3日に予約をした。

整形外科の先生は、「ヘルニアを検査したときのMRIの写真を見た範囲では、骨への転移はなさそうだし、超音波療法による前立腺の治療と、ヘルニアによる腰痛との接点はまず考えられない」。とのことだった。

2月23日
入院。
2月24日
全身麻酔で超音波による前立腺がんの治療。
2月26日
退院、午前中に退院した。尿道にはカテーテルが取り付けられたままだった。

超音波治療が終わって、今度は心エコーの検査をすることになった。
まだカテーテルがついたままだ。
3月3日、
心エコーの検査。
心臓が少し大きいようだが、別状問題はないとのこと。

3月5日、
泌尿器科に行った。すぐに呼ばれ、台の上に乗った状態で、カテーテルが抜かれる。その後で尿道に機械が入り、水を流しながら内視鏡で検査をし、それをカメラで4回撮影する。
「尿道はきれいなのでカテーテルをはずしたままで様子を見る、尿道の先の弁から少し出血があるがじきに止まる、もし尿が出にくくなったらすぐに来るように」と言われ、その日はそのまま帰った。カテーテルがはずされ気分はさっぱりした。

3月18日、
整形外科に行って、「腰がだいぶ楽になった。2年半ほど前に盲腸の手術を全身麻酔でやったときも、その半年前に腰が悪く、手術が終わったら腰も治って1が月ぐらいでゴルフが出来た。全身麻酔をすると腰痛が治るのでしょうか」と言うと、先生は笑って「まずそんなことはないと思う、しかし良くなってよかったね」と言われた。

3月19日、
泌尿器科で採血と採尿をする。
3月25日、
内科の先生に前立腺の治療で、まだ出血するので薬のことで相談に行くと、出血が止まるまでアスピリンは、一時的にやめても大丈夫だし、まずそっちの出血が止まるのが先決だろう、止まったら再び飲むようにと言われる。

4月2日、
3月19日の採血の結果が分かった。
PSAは14.8で最初の時よりあがったが、治療が終わった時点では78あった。そのように一時的にあがってそのあと少しずつ下がり1ヶ月位すると0に近くなるという。それからまた少し上がることもある。その後また上がったり下がったりする場合もある。と言っていた。
その日も採血をして帰る。

4月14日
市の無料で受けられる胃の検査をする。この結果は約1ヵ月後に分かったが、十二指腸にポリープがあることが分かった。

4月30日、
泌尿器科に行った。4月2日の採血の結果は、PSA値が11.5だった。今日も採血をした、しかし、前回の採血の結果は下がりかたが緩慢なので、今日の結果は連休明けに電話で連絡する。またサプリメントを飲んでいないか、もし飲んでいるとすれば、数値が変わってくる場合もあると言う。
私は、五十代後半に左足の膝の関節を痛め、整形外科にかかっていたがなかなか治らず、グルコサミンとコンドロイチンの入ったサプリメントを飲んでいた。

5月7日、
泌尿器科の担当の先生から電話があり、PSA値は9.1に下がったと言ってきた。「確実に下がっているから大丈夫だ」といってきたがなんか気休めのような気がした。そして、「今度は17日にまた採血をするからくるように」と言われた。

     続きです。 投稿者:wombat  投稿日: 8月 5日(木)22時18分26秒

5月17日、
採血をする。これまで先生から前立腺がんによる注意事項を聞いてないので、自転車・お酒・タバコ等はよくないと言われるがどうか?と聞いてみた。この質問に先生は「自転車に長く乗るのはよくない、またあぐらをかく姿勢も同じ。前立腺を刺激するので避けたほうがいい、後は普段どおりの生活でまったく問題はない、というのは頻尿や尿漏れもなく、尿の出がいいからだ」と言っていた。

胃の検査をしたときに、十二指腸まで検査をしてその結果、ポリープがあるといわれ近くの内科の先生に診てもらうことにした、しかし先生は内視鏡の検査はここでは出来ないので他の診療所を紹介するといわれた。
3年前に、この先生にエコーで胆嚢を診てもらった時に、ポリープがあるといわれ2年に一度は検査をするように言われていたので、「本当はそれが目的だったのですが」、胆嚢を診てもらった、その時に、前立腺がんの治療をしたことを話すと、先生も血液検査をしたら、PSA値が8と高かったと話してくれた。そこで生検をしたら陰性で、2回やったがやはり出なかったという。だから安心だと笑っていらっしゃいました。
胆嚢には数個のポリープがあるがまだ小さいので大丈夫だ、ついでに前立腺を見てくれた、これはこちらが頼みもしない、先生の勝手だったが、小さいなと言われた。その後で十二指腸の内視鏡検査の紹介状を書いてくれた。

4月18日
早速紹介状を持って紹介された診療所にやってくると、2人目に呼ばれて、検査の結果の書類を出し、色々と話をしていると検査の先生が過去にキシロカインのショックがあったのならドロニカムを使おうといって、小さな注射を腕にうった。そして診療室を出た別の部屋のベッドで寝ていた。まもなく看護婦さんが来て、診療室のベッドに寝かされてから意識がなくなった。
気がついたら、車椅子に座らせられていていた。そのまま別の部屋に行ってベッドに寝かされた。1時間ほど寝ていたら我に帰り検査の結果はその後すぐに分かって、「ポリープは悪性なものではなく心配はいらない」ということだった。会計をして、家内の運転で家に帰る。まったく知らないうちの検査が終わり本当に楽だった。

5月31日、
5月17日の採血の結果が出た。先生は「PSA8.68と、下がり方が少ない。しかし治療した後、確実に下がっているのでしばらく様子を見よう」と言って。
「今まで50症例ほどの患者を見ているが、こんなに下がりかたが少ない人は今までいなかった。特異体質で下がらないか、それとも外にはみ出してしまったか、そういうこともあるからMRIで見ておきましょう。私の考えでは外にはみ出していることは確率的には少ない。これから3ヶ月の下がり具合が問題で大事ですよね」。
いくつまで下がればいいのか?の質問に「4以下にならないとね」。といった。4以下が正常範囲ということになっているから。私の場合は術前が5.6ぐらいだったからそこまでいってないから変だ。前立腺をどのくらい焼いたんですか?の質問に「全部焼きました」といっていた。「でも温度が低いところもあるから全部は焼ききれない場合もある」。だめだった場合はどうするんですかの質問に、「もう一度やるか、別の治療法を選択するか、相談しなきゃねえ。でもあんまり心配してもしょうがないから、様子を見ます。今度は6月28日にきてください」。
採血はしなかった。


PSAが下がっているといっても余りにも少ない。どうも変だ。
6月28日、
採血をする。
MRIの検査と、骨シンチの検査の予約をする。

     続きです。 投稿者:wombat  投稿日: 8月 5日(木)22時19分1秒

7月12日、
MRIの検査は昨年12月10日にリンパ節への転移を調べるための検査をして以来だ。
その時、右の腕の静脈に造影剤を点滴のように入れながら行った。その間約10分ぐらいだった。

そして今日はまず、あらかじめ用意されていた、お尻に穴のあいたパンツを穿いたうえに検査用の衣類を身につけて検査室に入った。すると検査の先生は「パンツを脱いで下さい、お尻からカメラを入れますから」といって検査室から出て行った。
パンツを脱いで穴のあいたパンツだけを穿いた、まもなく先生が入ってきた。MRIの検査台の上に乗るとまず先生は、「うつ伏せになってからお尻を持ち上げた形になってください」と言われるのでその通りにしていると、お尻からなにやら太い棒のようなものを突っ込んできた。いやな感じと少し痛かったがもう少し入れると耐えられない痛さというところでやめてくれたので助かった。お尻にカメラを入れたまま体を半回転して仰向けになった。そのままの状態で検査をするらしい。

すると、今度は別の先生がやってきて、おなかに機械を乗せますから動かないでください、といって何やら、うすい柔らかい板の様なものをおなかの上に乗せた、そしてテープのようなもので体と台を固定してしまった。
「1時間位かかりますが動かないでください」と言い
「もし苦しかったり、気持ちが悪くなったり、何かあったら、これを握ってください」と言って手に握れる大きさの血圧を測るときのポンプのような風船を渡された。
体がやっと入るような狭い穴にするすると音もなく吸い込まれほとんどいっぱい入ったところで止まる。

止まると数秒で、“ドンドンドン”という例の工事現場のような音が響いてきた。約1時間そのまま動かずに機械がなすままになっていたが、時間になるといったん機械の穴から出された。そして右腕に造影剤を注射され、再び中に入った。今度は約10分ぐらいだという。また大きな音が始まったが、今度は、おなかが少し痛くなり始めた。しかし10分なので我慢していたら終わった。終わったところでまたするすると出てきたが、出るとさっそくお尻からカメラを引き抜かれ、おなかの機械もはずされた。そしてすぐに起こされ機械から降りるように言われた。

しかし降りようとしたら乗るときにはあったはずの台がはずされていたので足が届かない。無理やりに降ろされるようにして下りると、気持ちが悪くなった。
棚に置いためがねとパンツを持って歩き始めたが、目の前が暗くなってよく見えない。先生に抱えられるようにして機械室の外に出ると、次の人が交代に入っていったのがおぼろげに分かった。
とにかく検査が終わったのだから帰ろうとして、ロッカーに行って着替えるつもりで、ズボンとシャツを持ってきた。ところがその時家内に、気持ちが悪いのかと聞かれそうだといったら、そばのソファに寝かされた。そして先生にが来て血圧を測ったら106〜40しかなかった。
そのまま寝ていたが、先生が泌尿器科に連絡してくれたので看護婦さんが車椅子を持ってやってきた。看護婦がまた血圧を測たが、同じなのですぐに車椅子に乗せられ、家内は私の服やパンツを持ち、看護婦さんは走るようにして二階の泌尿器科に行った。

泌尿器科にはベッドが用意されていて、すぐにそこに寝ると毛布を掛けてくれた。そして点滴がつけられた。まもなく担当の先生がやってきて、気分はどうかとか、手足は痺れてないかとか心配してくれた。超音波治療の先生も来てくれた。気持ちが悪くなったいきさつを3人の先生が話し合っているようだった。

しばらくすると目も見えるようになり、気分も良くなってきた。その時泌尿器科の先生が、前立腺のPSA値のデータを家内に渡していた。
先生は、PSA値が確実に下がっているから大丈夫だ、と言っていたが、こんなにいつまでも高い人は初めてだとも言っていた。
先生方はまもなく帰っていった。
約30分ぐらいすると気分もよくなり血圧も120と上がってきたので点滴もはずし、看護婦さんにお礼を言って帰る。
昼食がまだなので病院の食堂でそばを食べたが、自動食券売り機の機械で、カードを入れるところに50円玉を入れてしまい出なくなってしまった。

     続きです。 投稿者:wombat  投稿日: 8月 5日(木)22時23分55秒

今までのPSA値の経過

平成15年 T−PSA ・ F−PSA ・ F/PSA
8月15日 5.87    16.9    0.99
12月5日 7.23    1.10    1.52
平成16年
1月23日 6.35    1.10    1.52
2月24日 78(治療後につき特別の値)
3月19日 14.8    2.62    17.7
4月2日  11.5    1.56    13.6
4月30日 9.11    1.29    14.2
5月17日 8.68    1.27    14.6
6月28日 7.92    1.71    16.5

7月13日
朝になって右目にごみのようなものが見えた、最初は蚊に見えたが、これは昨日の貧血で、右目が飛蚊症になってしまったな、と感づいたが、まあしばらく様子を見ようそのうち消えるだろうと思ってそのままにしていた。しかし、その日一日では何も変わったことはなかった。

7月16日 
なかなかゴミのようなものが無くならないので眼科へ行って診てもらうと、眼科の先生からなぜこうなったかと、そのいきさつを聞かれ正直に話すと、目に瞳孔を開く薬をさした、1時間もして再び見てもらうと、一過性のものなので、目薬を出すからそれを一日1回さして、もし治らなかったらまた来る様に、と言われた。
まずは安心した。

7月20日
骨シンチの検査をする

7月26日
今日は診察日で、泌尿器科に行ってみると比較的早く呼ばれた、さっそく先生は、唯一いい状態と言えるのは、PSAが上がらずに下がっていること。骨シンチの結果はまったく問題はない。
MRIはまだ直接写真は見てないが、報告書によれば、リンパ節はきれいだ。ただ、前立腺の形が大きくなっている。それは、がんによるものか炎症によるものか画像では分からない。
ちょうど6ヶ月経つことだし、生検をやらせてください。今度は12箇所やります。ホルモン療法をやってみようかと思っています。悪い細胞でなくておとなしい細胞なので、ホルモン療法でがんが消える場合もあるんです。今月の16日にもう一度来てくださいといわれ。そのときに決めましょうと、1ヶ月位前でないと予約できないから。

今回、掲示板に書き込みましたのは、私も、小川さん・タケさん・tateyamaさんと同じ、超音波療法による前立腺がんの治療を行ったものですから、何かと参考になればと思ったのですが、なんせこの経過を見る範囲では、どうもみなさんとは少し違うようなので、何か参考にでもなればと、全部書くと長くなるので、簡単に一通り今までの経過を書いてみました。

今度の診察は8月16日です。そのときに7月26日の採血の結果が分かると思います。

     PSA値は少し下がりました。 投稿者:wombat  投稿日: 8月16日(月)16時22分35秒

泌尿器科に行く前に3ヶ月ぶりに内科へ行って採血をしてコレステロールの値を調べると、220になっていた。前より少し上がっていた。
内科の先生は、以前コレステロールが220前後の時に、「普通の人はそのくらいで問題はないが、あんたの場合はもう少し下がらないとダメなんだ」と言っていた。
やはり「今度の診察の時に採血してみるので、10月7日に来る様に」と言われた。

私は毎日、約1.5時間かけてウォーキングを7千〜9千歩歩いて、途中でバトミントンを15分やるのが日課になっている。
歩くほうは特別なことがない限り、天候にかかわらず行っている。それは、私は足が弱いのでなるべく歩くことを習慣にしています。
さて、本題の前立腺の検査結果ですが、8月16日に泌尿器科に行ってきました。PSAは僅かですが下がっていました。
6月28日には、7.92だったのが、6.39に下がっていました。上がるよりはいのですがですが。
先生は、前立腺が普通より大きいのと、MRIで見た範囲で右側が少し怪しいというか、なんか変なので生検で見たほうがはっきりするので、9月1に検査入院をして、9月2日に生検をやってみましょうといった。退院は9月3日だそうだ。
とにかく帰りに会計を済ませ、入院手続きの書類を持って帰った。


     8月16日の結果で 投稿者:wombat  投稿日: 9月 5日(日)22時24分46秒
「MRIで見た範囲では、転移はしてないことだけははっきりしている。これだけはまず安心していい」。と泌尿器科の担当の先生は言っていたが、ただ、PSAの値が思ったほど下がらないので、このことが少し心配だ。しかし、前述の、胃の検査で病院を紹介してくれた先生のこと。

<3年前に、この先生にエコーで胆嚢を診てもらった時に、ポリープがあるといわれ2年に一度は検査をするように言われていたので、「本当はそれが目的だったのですが」、胆嚢を診てもらった、その時に、前立腺がんの治療をしたことを話すと、先生も血液検査をしたら、PSA値が8と高かったと話してくれた。そこで生検をしたら陰性で、2回やったがやはり出なかったという。だから安心だと笑っていらっしゃいました。

この先生は私よりもPSAが高いのに陰性だという。だから考えようで、人それぞれなのかもしれないと、と思っていたほうが気が楽になるんじゃないかなと。

私は前立腺がんによって、また、生検やFIHUの治療などを行った後、後遺症が皆さんよりも少なく済んでいるようなので、その点はいいとは思ってはいますが、ただ、前立腺以外の症状が悪いので困っています。それは腰痛・腕の筋肉痛・肩痛・膝痛などです。
しかし、それもここ数ヶ月は目立って悪くはならないので助かっています。
生検のあとの後遺症では約2週間の頻尿になるくらいで、またHIFU治療の後、カテーテルを抜いたのは10日後で、そのままほとんど頻尿も尿漏れもなく。ただ血尿が少し出たぐらいだった。かえって以前よりも前立腺が小さくなったせいか、小便の出は良くなったようです。

9月1日に生検の検査入院をしました。
その日は体重を測ったり身長そして血圧も測り、採血もした。そのあと6人部屋の病棟へ行く。まもなく先生が来て、耳たぶから血液を取り止血の検査、その上、アレルギー体質なのでキシロカインが使えないので全身麻酔になるかもしれないなどということ。
この病棟は泌尿器科だけなので、この部屋の患者は皆泌尿器関係だった。隣の人は膀胱炎で、2ヶ月も入院している、一緒に入院した人は明日生検をすると言っていた、私も明日だ。もう一人は昨日手術したと言っている。
夕方下剤(ブルセニド12mg)を2錠飲む。
去年1回目の生検をやってくれた先生が来て、「今度は麻酔なしでやる、明日2時ごろになるだろう」と言っていた。

生検当日は、まず食事なしで点滴をつけた。点滴の中身はブドウ糖や、ミネラルだそうだ。
朝8時に先生方7人が入ってきて、「生検をやった後ですよね、尿の出方が」と言っていろいろと話を聞きに来た。その時も「麻酔はなしで細胞を12箇所とるから大変ですよね」と言っていた。
10時になってやっと便が出た。浣腸はしないらしい。かつて全身麻酔で抜歯するとき浣腸をしたら血圧が40ぐらいに下がってしまったことがあったのでそれでだろう。
今回一緒に入院した人は今日の生検が4回目だそうだ。最初は2年前の10月で、いまだにガンと診断されないが、PSAが少しずつ上がって、今は11.5なので今度はガンと言われるのではないかと覚悟していると言っていた。
2時過ぎに病棟のマイクで呼び出され、看護師と一緒に治療室に向かう。狭い部屋には6人の先生らしい白衣の男性がいた。さっそくベッドに寝て下半身を出して先生にお尻を向ける形になる、まず肛門に指らしいもので消毒用のイソジンが塗られる。そしてその後、機械らしいものを入れられた。5分ほど何か探っているような動作だったが、そのときに「前立腺が大きい26gはある。焼く前は35gはあったんじゃないかな」と言っていた。そのあとバシッ、バシッと生検針が打ち込まれた。今度は12箇所かなり痛いが我慢した。5分の止血のあとお尻を拭いて終わった。

ズボンをはいて起き上がると、目の前がまッ暗くなり、起き上がった途端にグラグラして気持ちが悪くなった。そのうち胃のあたりが痛くなりうずくまってベッドに再び寝ていると、脂汗がべっとりと出てきて、パジャマが濡れてしまった。15分もすると車椅子が来た。
車椅子に乗せられ、看護師によって部屋まで連れて来られた。

ベッドの側に家内が待っていたが、すぐに点滴に胃の薬が入れられた。しばらくすると我に返ってほっとしたが、体中脂汗でびっしょりだったので身体を拭きやっと落ち着いた。
空腹だったのでお茶を飲んでおにぎりを2個食べたら、元気が出てきた。家内はまもなく帰った。
9時になってトイレに行くと最初少し血が交じっていたがあとは普通で問題はなかった。そのあと何度かトイレにいったが血が混じっている様子はなかった。一緒に入院して今日生検をした彼は、血尿が止まらないし便にも血が混じっていると言っていた。
翌日の11時には退院しました。


      生検の結果は9月13日です 投稿者:wombat  投稿日: 9月 6日(月)11時14分21秒

  生検をしたのは9月2日でしたが、翌日の退院で外来へ9月13日に来るよう診察の予約があり、その日に生検の結果もわかるそうです。
 私の場合、血尿だけは気になってよく見ていますが、排尿の時間や量・色などあまり細かく調べてはいません、それでも大丈夫でしょうか。
 確かに尿の出は良く、血尿や頻尿・尿漏れはありません。また痛みもなく何ともないのです、なぜでしょう。ただPSAだけ下がりかたが
 遅いのですが。どなたかそのような方はおられないでしょうか。分かったら教えて欲しいのですが。
 ただ、私の場合アレルギー体質と治療の時などの貧血が、極度に起きるので困るだけなのです。

      

    一応癌は無いようです。しかしまだわからない。 投稿者:wombat  投稿日: 9月13日(月)22時45分13秒

9月13日、生検の結果を聴きに家内と一緒に病院に行くと、今日は待合所で10分ぐらい待って呼ばれ、担当の先生に会えました。
先生は私の顔をみると「まず結論からいうと、癌は出なかったので良かったですね、とりあえずおめでとう」と言われたのでそれまで心配していた家内が脇で喜んでいた。
また、がん細胞が出なかったから一応HIFUの効果があったですとも言われました。
そして「12ヶ所採った前立腺針生検の組織検査の結果、一箇所だけ異型細胞が出で、それがまだなんだか良くわからないが、でもあとは無かった」といって先生も喜んでいたが、しかし、PSAは下げ止まりで、6.39だった。

しかし前述の
>平成15年8月15日
近くのお医者さんで採血をして分かったPSA値の値が7.22と高かったので早速がんがあるのかどうかを調べることになった。
そこで、大学病院の泌尿器科へ行って、前立腺の触診と採血をしました。採血はその日には分かりませんでしたが、触診では前立腺肥大で特に悪いところはないとのことでした。

8月も終わりのころPSA値がわかり5.86で、更に分析すると16.9%の確立で前立腺がんだと言われた。
しかし、この時点では先生も「まず問題はないでしょう」とのことでしたので余り深く考えていませんでした。

9月22日
生検をして、前立腺の6箇所から細胞を取りました。そして、その結果は4日後にわかって、疑わしい細胞が2ヶ所あるが、また来年1月に生検を再び行う予定ということでした。

前立腺の話とは違いますが、私はその時すでに坐骨神経痛を患っていまして、それも5月頃からほとんど歩けないくらいの状態だったのです。
そこで、腰痛に効くという漢方薬を7月半ばから服用していたのですが、その漢方薬のために血圧が170にも上がり、しかも頻尿になって夜間、トイレに5〜6回も通うような状態だったので、前立腺肥大か漢方薬のせいかよく分からなかったというのが実情でした。
この漢方薬は10月になってやめましたら血圧も正常になり、頻尿もなくなりました。
このようなこともあったので、やはり癌ではなかったのかなとも思ってしまいました。もう癌でなければ有り難いのですが。

そこで、先生からの提案で「今日からホルモン療法をやってみないか、いきなり注射というわけにはいかないから、2週間錠剤を毎朝1回飲んで、その後の半年は注射をしてから、また生検をやってみましょう」。と言われました。
また「前立腺が大きいから、この先もう一回HIFUをやるにしても、前立腺を小さくしておいたほうがいい。ホルモン療法をやると前立腺は半分ぐらいになるし、尿の出も良くなるし、それにPSAも下がります」。
そこで私は、「ホルモン療法は癌に効くのですか」と聴くと、先生は「もちろん癌に効きます」。との事。

薬はカソデックス錠が14日分出た。¥3,970円
カソデックスの作用は、
細胞の増殖で起こる自覚症状を消失または和らげる。
副作用は、
乳房腫脹、乳房圧痛、ほてり、勃起力低下、性欲減退、発疹、かゆみ、口渇、便秘、胸痛などの症状。

帰りに採血をしてから、今度は整形外科に行って膝を見てもらった。
8月24日頃から歩いている時は痛くは無いのですが、約4〜5km歩いたあと夕方頃から痛みはじめて、その後の3日間ぐらい膝の痛みで歩けなくなる。
そんなことが続いたので整形外科の先生に相談すると、まず、レントゲンを撮って下さいと言われ、レントゲン室で写真を撮り、先生に写真を見せると、ちょうど痛む所の軟骨部分に棘が出ていて、それが痛みの原因だとわかった。

それにはやはり、サポーターを付けて歩くこと、または水の中で歩くこと、大腿四頭筋を鍛えることだそうだ。痛いときはシップを貼るか、冷やした方がいい。との事であまり大事無いことがわかった。
大腿四頭筋の鍛え方を聞いてから帰る。

     今のところ、異常ありません 投稿者:wombat  投稿日: 9月27日(月)22時47分18秒

カソデックス錠を飲んで2週間がたちました。でもこれといって変わったことは起きません。そこで、
ドライブに行ってきました。膝の調子も、サポーターを着けながらのウォーキングと、大腿四頭筋の運動などをやっていれば何とか持ちそうです。
9月20日さっそく河口湖に行って、オルゴール館を見てきました。世界でも珍しいオルゴールがたくさんありました。中でもダンスオルガンは、

『1920年頃、ベルギーのモティエ社で造られたオリジナルのオルガンに、フェアグラウンドオルガンの現代の代表的作家であるマルク・フォルニエ氏及び息子達(クリスチャン等)が修復、及びファサードを製作し、その華麗な姿と豊かな音楽を現代によみがえらせたものです。オルガンの置いてある建物は同オルガンのために特別にデザインされており、部屋全体がオルガンのようになっている。世界最大規模のこのオルガンのファサード(前面)の大きさは幅13メートル、高さ5メートルもあり、オルガン全体とこの部屋の両側の壁に取り付けられた人形43体が音楽に合わせて動く様は壮観です。ファサードの隙間から見えるように、おもなフルートやバイオリンなどのパイプはオルガンの正面に、その他のパイプと大小ドラム、シンバル、ベル、鉄琴は正面上部に組み込まれており、数十名編成の管弦楽団に匹敵する見事な演奏をします。おもにスケートリンクやダンスホールなどに設置されたのでダンスオルガンと呼ばれます』。と説明がありました。

富士山の絵が展示してある博物館も入ってみました。ハーブ館などを見てきましたが、きょうは連休の最後の日なので、高速道路が混んで3時間ぐらいの渋滞でノロノロ運転となりましたが、とても勉強になり、楽しかった。
翌日からサポーターを付けずにウォーキングをしたが、痛みは出なかった。

4年ぐらい前から膝痛のために、飲み続けているサプリメントをメーカが新しい種類のものが出たからと試供品として安くというので、3ヶ月ぐらい前に新しいものに変えてみたところ、8月末になって膝に痛みが出てきたので、どうもそのせいかもしれないと思って、9月7日に元の成分のサプリメントに変えてみたら、約2週間で痛みがなくなった。
まだサプリメントかどうかはっきりとは分かりませんが、とにかくこのサプリメント(ロート製薬のフレックスパワー【数種類あるうちの1つです】)を飲み続けることにしています

坐骨神経痛には絶対安静です。 投稿者:wombat  投稿日: 9月27日(月)22時49分1秒

坐骨神経痛で漢方薬を飲んで頻尿になったり、血圧が上がったりした経験がありますので漢方薬はそれ以来飲んでいません。それに坐骨神経痛は寝ても起きていても痛いので、とても歩けるような状態ではありません。
昨年5月と7月に、車で温泉にも行って来ましたが、効くどころか2回目の時には、かえって痛みが増してきたので、帰ることもできなくなってしまってはと急いで帰ってきました。
坐骨神経痛になって1年近くもたつと、いろいろと考えてみるもので、背骨の間から出ている神経を刺激しないようにと少し前にかがんで(腰を丸めて)歩くことにしています。そうすることによって少し緩和されます。
私もぎっくり腰は50代半ばの時にやりましたが、そのときはものすごく痛いと思いました、それでも、背中を丸くして寝ていれば何とかなりました。しかし坐骨神経痛の痛みは気が遠くなるほどで、体をいろいろな姿勢にしても、痛みは消えません。ほんとに辛いです。

しかし、今では殆ど痛みはなくなりました。


ゾラデックス3.6の注射をしました。 投稿者:wombat  投稿日: 9月27日(月)22時50分34秒

9月27日、カソデックス錠もなくなり、病院へ行って診察を受けて、いろいろと話を聞いたのですが、PSAが下がらないからまだ癌があるのですかと聞くと、「生検ではがん細胞は出なかったけれども私にもわからない」
PSAが下がらないのは他のところに癌があるのですかと聞くと、それはない前立腺以外に転移していることはないとの答でした。ただ、生検は12箇所抽出しただけなのだから採らなかった所にあるのかもしれない。だからあったとしたらそれを今のうちにやっつけておいた方がいい。
9月13日の採血の結果は、PSA値は13.8だった。先生は生検の後だから上がるのは当然で、問題はない。と言っていた。
その後、お臍の脇に注射をした。注射は一瞬で終わったが、注射をしてくれた先生にどのくらいの薬の量を注射したかを聞くと、液体ではなく棒でそれがだんだん解けて1ヶ月効くのですという。
会計に寄って帰る。¥10,790円

家に帰って新聞を見ると、朝日新聞の【化学・医療】の欄に
「再発」、目安は検査値
がん治療 最新事情  前立腺
治療効果比べる試験も
として
青山 孟郎氏「http://homepage3.nifty.com/lesoleil/takero/index.html
の治療のことが載っていました。
前摘出手術でも、再発してPSA値が上がることが分かりました。

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