隠れ家周辺点描


太鼓打競技大会・喫茶店・薫製

太鼓打競技大会 能登には昔からの伝統が受け継がれたお祭りが多いが、お祭りには欠かせない
太鼓の打ち方も、大切に受け継がれている様に思われる。志賀町で毎年行われる太鼓打競技大会も
今年は73回目だ。会場の小浜神社の境内からは、6〜7時間にわたって太鼓の力強い響きが鳴り渡
るのだ。

境内には焼き鳥を焼く煙が立ちこめていた。5本400円というのはまだしも、350mlの缶ビールが三百
円というのはちと高い。見ると、参加者の皆さんはアイスボックスにビールやジュースを詰めて持ってき
ている。我々も堪らず焼き鳥とビールを買い求めた。

私は、この競技会を見るのは2回目だが、最初の感動が大きかったせいか、今回何か物足りない感じ
がしてならなかった。あの「焼き鳥太鼓」のマスターが亡くなられて早いもので6年が過ぎた。地元の方
々の評価は判らないが、初めて聞かせて貰った時から、マスターの太鼓には、伝統の音色を伝えて行
こうという意気込みが感じられたし、判りやすく楽しいものだった。何かあるとよく太鼓を叩いたが、今は
なかなか太鼓を聞く機会が無い様な気がしている。

 


喫茶&ギャラリー 太鼓打の競技会は正午よりとあったのだが、行ってみると受付が正午からで、始
まりは1時からだという。 それで時間つぶしに、以前から一度覗いてみようと思っていた別荘地の中の
喫茶店にいってみた。自家焙煎珈琲専門店とあり「GALLERY & CAFE」ともあるので、種々の芸術作品
の展示もあるのだろう。

あまりラフな服装では入りづらい感じもする店構えなのだが、場所が場所だけに客が少ないということも
入りづらい雰囲気をつくっている様だ。おそるおそる入ると、陶器の個展が開かれていた。良さが判らない
と、どうしてこんな物が何千円もするのかと云うことになるので、あまり早くても気が引けるが、ざっと目を
通してコーヒールームへ入る。ウ”ィトレの丘(店の名前)特製ブレンドが一杯500円、これが一番低価格
のものとなっている。ここは焙煎した豆を購入すると、ここで飲むコーヒーが割り引きになるとあった。

天井のスピーカーからはクラシックが流れていたが、BGMなのかこの音色はどうもと云う感じだ。大き
なスピーカーの軟らかい音が欲しい気がする。 10月は水墨画展が予定されていた。




薫製作り 隠れ家に何日も滞在するとなると、何かやることを考えなければならない。 陶芸や絵画は
興味が沸かないし、釣りも何故かイライラする感じだ。蕎麦打ちとか薫製作りとか食べられる物がいい。
そこで、まずは薫製作りに挑戦することになった。

ものの本を読むと、素材を塩水に浸けたり、塩抜きをして乾かしたりとなかなか面倒だ。火加減や時間等
も判らない。そこで入門コースとして、すでに塩気のある魚の干物とウインナソーセージで試して見ること
にした。火は山で使ったガスボンベの残りを使い切ることに、少しずつ残っているので処理するのに都合
がいい。

一回目はまずまずの出来映えで、早速昼飯のおかずになった。2回目は火が強すぎたのか近すぎたのか
ウインナは焦げてしまったが、鰺の開きはとても味の濃い薫製にしあがって夕食の時のビールのつまみと
なったのである。



('05年9月18日〜19日)
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