大倉岳


今日は富山県の僧ケ岳へ登ることになっていたため5時半に集合したのだが、前夜来の強い雨が小降りに
なったとは言え、またすぐ大降りになるか判らない。 それで近場の小屋のあるところに変更となる。 石川の
尾小屋から登る大倉岳(651m)に決まる。女性2人を含む総勢8人は2台の車に分乗して尾小屋を目指す。

途中明るくなって、もしかすると晴れるかなと期待もあったのだが、尾小屋の登山口に着いたときは雨が降り
出していた。登山口には廃線になった尾小屋鉄道の機関車と客車2両が展示してあり、雨の中身支度するの
に好都合だった。7時20分頃歩き出す。



舗装が終わる処に観音様が立っておられ、仏峠に残る伝説が記されている。以前、カミさんと仏峠まで歩い
たが、この山は丸太で造られた階段が多い。登る内に昼なお暗いと云う感じとなってきた。8時ころ仏峠に着
く。頭上に樹々の枝が無くなったと思ったら本降りとなってしまった。今日は皆さん傘をさしているのだが、私
は忘れてしまったので、1人だけカッパを上着のみ付けての歩きだ。その為暑くてまいってしまう。

仏峠からはいったん下って登り返すのだが、私は登りにかかると急にペースダウン、だいぶ離れて最後尾を
濡れそぼってよたよたと歩いたのである。9時に三角点のそばの小屋に着いた。とたんに雨が止んだみたい
なのだ。時間は早いが朝飯もはやかったので一応食事とする。女性の方は大鍋にラーメンをつくって食べて
いた。いつも思うのだが女性は強いのだ。

 

私はいつもの小さいアイスバッグを開けて、缶ビールを忘れて来たのに気づいてがっくりときた。100%オレン
ジジュースをガブ飲みしながらセンベイのヤケ食いをした。1個100円のオレンジを買って持ってきたのだが、
やたらに皮が厚くて美味くなかった。自分で作ったサンドイッチはまずまずだ。



帰りは大倉岳高原スキー場のゲレンデを下り、長い舗装道路を歩いて登山口へ戻ったが、ずっと雨が降って
いた。ちょうど11時に登山口に着いたのだった。今日のお風呂は山中温泉。大杉の前のだんご屋に寄って帰
る。その頃から空は晴れだして、福井へ着く頃には陽が射していたのである。

('03年8月31日)
2万5千分の1地図 「尾小屋」


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