隠れ家周辺点描


奥山峠からの峨山道

私が峠巡りを始めて最初に訪れた峠が奥山峠だ。そこからほんの少し志賀町側を峨山道が横切って
いる。峠に向かって左には広い砂利道、右には狭い舗装された道があり、右の道の5・6mのところに
蛾山道の立て札が建っている。今日は右へ辿って安津見の集落まで歩いてみようと思う。

坂道をくねくねと登って行くと、やがて坂道は終わり舗装も終わる。間もなく道は二股になり、峨山道の
立て札がある。道の雰囲気から迷わず右へ進んだ。ところがである、600mも進んだら行き止まりなの
だ。分岐へ戻りよく考えるに、立て札は永光寺から総持寺へ向かって歩く人に判るように建てられてい
るのではないかと。そこでもう一方の道を進むとまた右へ曲がる道ありなのだ。



峨山道の立て札からみて右へ曲がらずそのまま進むことに。そこから1.5kmくらい、きれいに手入れの
された杉林の横を過ぎると丁字路にぶつかってしまった。それまでには峨山道の立て札は無かったしと
見回すと鳥屋町の石柱がある。どうやら志賀町と鳥屋町の境界線上を歩いて来たらしい。

きれいに舗装された道を安津見集落へ向かって下った。45分も掛かったが、人けも無く峨山道の案内も
無いようなので、安津見新の集落に入る手前の坂道を登ることにした。もうこれしか無いのだ。道は広く
舗装はないが、送電線の鉄塔建設のために造られたのだろうかと思われる。序々に高度を上げ、送電線
の下を2回か3回くぐると道は細い道へぶつかる感じで左へ進む。

間もなく往きに通った道に出たのだ。なんと2回目の分岐で峨山道の立て札がある処なのである。集落
から50分ばかり歩いて、やっと元の処へ戻れる見通しがついたといった感じだ。今来た道が峨山道の様
な気がするのだがどうも確信が持てない。本当の峨山道は地図に載っていない細い道の様な気がするか
らだ。それに、峨山道の立て札がある間も昔のままの道とは限らない。奥山峠にしても昔は今の様に堀り
込まれてなくて、峨山道が峠を通っていたのではないかとも考えられる。

でも、もうお腹も空いたし喉も乾いてきた。それに靴が街を歩くやつだったので3時間も歩いて豆が出来て
しまったので今日はこれで終わりにした。やっぱりどなたか峨山道を歩いた方にお教えを請わないと難し
ような気がしてきた。

(12月21日)
<今日の足跡>


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