福井の小さな山歩記


日野山(1999・09・05)


こんなに近くに見えていて有名な山に、今頃初めて登るなんて申し訳ない様な
気さえする。天気は晴れ、歩き出したのは9時25分だったが、日野神社の境内
は10台ほどの車でほぼいっぱいだった。 今年日曜日に登るのは2回目だが,
やはり日曜日は登山者は多い。

40分ほど歩いただろうか、「焼き餅岩」の所まで来たとき、胸が苦しくなって休
憩とした。水分を補給しベストを脱いだ。この後「弁慶の三枚切り」当たりは平坦
な道で、体調は回復。後は頂上までゆっくりだがペースがつかめて気分よく登れ
た。

10時半頃には元気良く下って来たおばさん(おばあさん?)に会い、頂上に着
くまでに9人の下山者に出会う。 巻き尺で登山道の距離を計りながら降りてきた
3人組がいて、赤い印の付いた杭を打ち込んでいたが、帰るとき数えたら52本
はあった。まことにご苦労さんなことである。


(頂上の奥の院とその下の休息所)
登りは室堂から作業道でなく登山道を行く。比丘尼(びくに)ころばしと呼ばれる
岩道は、あまり歩きやすい道ではない。でも、ゆっくりと歩いて頂上入り口の鳥居
をくぐったのは11時45分頃だった。立派な日野神社奥の院の横に腰をおろして
昼食にする。若いカップルも目の前でバーナーでお湯を沸かせてラーメンをつくる
らしい。その他 中年の夫婦連れや、子供連れ、はてはデカイ犬を連れた人やら
沢山の人が登ってきた。

頂上に居る間、薄曇りでそよ風が気持ち良く、頂上でこんなに気分よくリラックス
できた山も珍しい。眺めもいいし 芝生の上で一眠りしたいくらいだが、蟻が沢山
いてそれは難しそうだ。

奥の院横に日野山山頂の石柱が建っているが、三角点はそこより右40mくら
いの所の広場の隅にある。日野山山頂と書かれた朽ちて倒れた木の柱があった
ので、立て掛けて写真を撮った。どこかの山の会のとり付けた黄色の木片がすぐ
横の枝に下がっていた。目立たないがここが山頂(794.5m)なのだ。

12時40分作業道を使って下山に入る。室堂までの作業道で10人の登りの人
に会う。作業道を登りに使う人も 沢山いるのだ。しかし、驚いたことに日野神社
の近くまで来たとき、小さい子供3人を連れた夫婦が登って来るではないか。もう
2時10分である。母親に手を引かれた女の子は2時間で頂上までたどり着ける
のだろうか。着いたとしても4時を過ぎるのは確実だ。山の上で泊るのだろうか?

作業道は歩きやすかったので足の疲れも少なく、2時20分に日野神社に着いて
、手洗い場?で顔を洗う。せいせいとして帰路につく。なぜかソフトクリームが食
べたい。

今日の山登りはたいへん満足のいくものだった。前日購入した伸縮式の杖は,
とても効果があったみたいだし、それに腰に付けるベトナム製の1100円のポシ
ェットは,小型カメラを入れられたので、カメラがいつでも取り出せて便利だった。
もっと早く気がつけばよかったのにと思う。



次のページへ   福井の小さな山歩記の目次へ   前のページへ