福井の小さな山歩記


刈安山(金津の)(1999・4・15)

またまた散歩になってしまった。タイトルの「小さな山歩記」を変えたほうが良いか
もしれない。
刈安山は,森林自然公園となっているせいか,道路は頂上まで舗装されている
のには恐れ入った。駐車場から鳥居をくぐって舗装道路を10分程登ると白山
比め神社があり,そこが刈安山の頂上で三角点がある。「刈安山頂上,547.7
m」という例の看板が無いのが寂しい。証拠写真が撮れないのだ。
しかし、白山の真っ白な姿が素晴らしく、写真に納めた。



森林公園をブラつくことで今日の運動量を補うことにした。何処かの家族か会社
のグループ6・7人がバーベキューを始めていたし、私より年上と思われる夫婦が
車で来ていて、長靴に履き替えていた。山菜採りだろう。木曜日だというのに、車
が11台も駐車していた。

今日は風もなく全くのどかな感じで,ぼけっと枯れ草の上で寝そべっていたい様
な日和だ。遠くから風にのって来るいろいろな鳥の鳴き声が、眠りに落ちてゆく時
のような心地良さをもたらしてくれる。
8号線を曲がって10km程で,こんなにのんびり出来るのは嬉しい。

昼食は、食パンを一枚ラップに包んで持ってきたので、野菜ジュースを飲みながら
ゆっくりと味わって食べた。美味しい。
こうやって食パンを食べていると、終戦直後の頃を想い出す。進駐軍の家族だろ
うが、白人の3・4才の子供が、大きな食パンを小脇に抱えて、中の白い柔らかい
所を掴みだして食べていた。満足な食事も当たらなかった我々は、それを物欲し
そうに眺めていたのである。

一枚の食パンを食べ終わると、私は大好きな「おのろけ豆」を食べながらウーロ
ン茶を飲んだ。


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