毎日が日曜日


1999年1月16日 土曜日

腹が立つ話

  年末から正月にかけて出費が多かった。これは仕方のないことだが、1月も
月半ばで本当に懐が寂しくなった。なにせ財布を持つ意味が無くなってしまった
のだ。入れる物がないからであるが、これは侘びしいことである。
 侘びしさを感じさせるのは,そればかりではない。ついに社会保険事務所から
退職しているはずだから、国民年金の支払いの手続きをしてくれとの督促状がき
たのだ。もう4ヶ月にもなるのだから、夫婦で10万6400円にもなる。
 それに住民税が一括払いで、今月中に56万円を支払えとの請求書が来て
いるのである。これについては、頭から滞納にしなければどうしようもないと思っ
ているのだが、国民年金の方は、あと4ヶ月で60才になり、厚生年金を請求す
る手続きをすることになるのだから,どっちみち避けて通れないのである。

 ある日突然退職を言い渡されて、次の月から雇用保険も貰えず、退職金も一
年近く先になると云われ、一円の収入も無くなると実に惨めな気持ちになる。
預金が潤沢にあるのなら別だが、ずーっと続けて仕事をして行けると思ってい
たから、その様な準備がなかったのである。まさに晴天のへきれきだったのだ。
 もう一つ嫌なことは、周囲の人達、近所の人や会社の人達が,私らが多くの
金を溜め込んでいると思っていることである。口々にそのような言い方をされる
のである。特に株式を公開したときに役員をしていた訳であるから、公開時に株
を売ってガッポリ儲けたと思っているのには腹が立つのである。
 実際には会社からは,役員であったからといって株は一株も貰えなかったの
のである。会社から株を貰って儲けた人もいるかもしれないが、少なくとも私は
売るような株はなかったのだ。このように説明してもなかなか信用してくれない。
わたしは,ますますもって腹が立つのである。




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