毎日が日曜日
1999年1月11日 月曜日
日 課
日課とまではいかないが、私はよくショッピングセンターへ行くことが多い。
駐車場が屋根付きで無料だから,雨に会わずにすむし、売場も広いし座る所も
多いのである。最近は,少しぶらつくと腰が痛くなるので都合がいい。
それに、2階の一角にNTTのサービスコーナーがあって、インターネットにつ
ながったパソコンが3台ばかり置いてある。時間を気にせず自由に使えるのが良
い。土日は使う人も多いので、多少独占しないように気を遣うが、ウイークデイは
天国なのである。電話代が掛からずにメールを送ったり読んだり出来るのだ。
それでも毎日となると気がひけるので、NTTの人からなるべく見えにくい椅子
に座るように心掛けることにしている。
1階の中央付近に吹き抜けになった休憩場所があり、横にソフトクリーム
などを売るコーナーがある。椅子4つに囲まれた丸テーブルがいくつもあり、ソ
フトクリームなどを食べながらテレビを見たりして休む所なのである。
私はインターネットで時間を潰した後は、2階からそこを覗き込むことが多い。
すると、よく一人でそこの椅子に座って,新聞や文庫本を読んでいる年輩の人が
居ることに気が付いた。午前中の時もあれば午後の時もある。年輩といっても、
まだ定年退職したという年令ではないように思うのだが、私の推測は、こと年令
に関してはあてにならない。
私は、その人を見つけると、何故かほっとするのである。同時に、私もまた他
人から見れば、同じ様な見方をされているのかなと思うのである。
今日もその年輩の人は,いつもと同じテーブルに陣取って文庫本を読んでいた。