毎日が日曜日
1999年2月16日 火曜日
定年の本
町立図書館に行くと、まず新刊書の戸棚の前に立つことにしている。そして今日
はそこに分厚い「定年後―もうひとつの人生への案内」(岩波書店編)という本を
見つけて、すぐさまその本を 借りてきたのである。
これがなかなかの本なのだ。定年後のことや老人の抱える問題について、本を
著したり取り組んで いる作家やジャーナリストや医者・学者の方々の考察やエッ
セイは、なるほど、なるほどなのである。
恥ずかしながら今までこの手の本を読んだことがなかったのだ。
そして、「私の定年後」という公募手記が、また読ませてくれるのだ。その中に
「無趣味人間のパソコン 奮戦記」というのがある。置かれている境遇は違っても
この「無趣味人間のパソコン奮戦記」を書いた方は、私とずいぶん似ているとこ
ろがあると共感してしまった。きっとこういう人は、この世の中に沢山
いるに違い
いないと、何か希望がわいてくるのだ。
しかし、公募に参加するだけあって、みなさんしっかりした考えをお持ちの方達
ばかりである。実際は, はっきりと自分のやるべきことを認識される方々よりも,
生活に追われていたり、安心して居る場所さえ
無いような方々が沢山おられる
ような気がするのだが。
いずれにしても,この本を読んでいると、いろいろと考えさせられるのは間違い
ない。