福井の小さな山歩記


飯盛山と飯盛寺

カミさんと散策という感じでやってきた。飯盛山(いいもりやま・584.5m)に登るのには、幾つかの
コースがあるが、一番ポピュラーだと思われる飯盛寺(はんじょうじ)の門前を通る道から登ることにし
た。それで飯盛寺を目指す。家から2時間半近く掛かって飯盛寺の駐車場へ到着。遠い。

早速寺務所からおばさんが出て来られた。記帳して駐車料を300円也を払う。地元特産の梅干し3個
入りの小パックをくれた。領収書の代わりみたいだ。このお寺の縁起などを書いたパンフレットなどはあ
るのか訊ねたら、無いのだと云う。看板に書かれてあるだけだとのことで、ちょっと寂しい。熊がいます
よと云われて送り出された。熊除けの為か犬がやたらに吠えるて暴れるのだ。


不動の滝

不動の滝を見て、沢沿いの道を進む。竹林や杉林の中、水の少ない沢だ。やがて沢から離れて斜面を
登るがあまり歩き易い道ではない。尾根上に出ると、よく踏み込まれた窪んだ道があり急登だが、それ
も短く、わりと平坦なところへ登ってくると風が涼しい。そうこうしているうちに山頂に着いた。

眺望は小浜湾の一角が見下ろせるくらいだ。頂上の刈り払われた処には伸びて大きくなったワラビが
沢山生えていた。今日は時間があるのでコンビニのとろろ蕎麦を食べながら、缶ビールはカミさんと1本
づつだ。尾根に出るまでは蒸し暑く、汗を沢山かいたので、ビールがことさら美味く感じる。例の梅干しを
食べた。とても酸っぱくて美味しい。山歩きにはちょうどいい。



短い距離だが山歩きをしたという気持にさせてくれる。あまり立派な道ではなかったせいかも知れない。
沢の水が、上流の方が多いなと思っていたら、途中で導水管に取り込まれている。どうもその導水管の
埋め込まれている方向が、あの不動の滝の様な雰囲気なのだ。「古来より滝行場として霊験あらたかに
して近郊道俗の崇敬あつき霊域である」と書かれていた。

一旦駐車場に戻ってからカメラを持って飯盛寺の境内をぶらついた。梅園もあって沢山の実をつけていた。
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('05年6月9日)



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