北陸の峠道
大亦峠から西新山(1110.3m)
大亦峠は久婦須川沿いの八尾町桐谷から、神通川沿いの「細入道の駅」の南、猪谷へ抜ける
道の途中の高い処だ。久婦須川にはダムが出来ていて、ダムが終わる辺りに「風のひろば」と云う
ダムを見下ろす休憩所があり、そこから舗装された林道を左に上がる。
猪谷側は常虹の滝を経て猪谷川に沿って林道を上がるらしい。で、今回は車でダム側から入り
舗装の切れる処に車を置いて歩いた。奥まで車で行くと、峠まで歩く時間が10分程しか掛からない
ということなので手前から歩くことにした。 この峠道は戦後まで使われた道だそうだ。
杉林の中をゆく
この辺りを峠ということにする。峠の標高は730mくらい。
峠近辺の西新山側はブナの林だった
何か峠の標識でもあるかと思ったが何も無いので、行過ぎて急な下りに掛かったので登り返した。
谷に水が流れ始める源頭部の少し上を峠とした。猪谷側から登って来ると峠へ来たという感じがする
のではないかと思う。お地蔵さんも何も無いのは寂しいが。
峠から戻るときに左手の斜面を見ながら歩くと、すぐに赤いペンキが杉に塗られていて、踏み後
らしいものが上がっている。そこには岩があるのですぐに判る。 しかし、物の本によるともっと手前
から作業道があるらしいので、その分岐する処まで戻る。
峠の少し手前、西新山からの下りは此処へ降りた。反対側にも踏み跡があったと思う。
順調に行けるのかと思って登ると踏み跡はすぐに判らなくなり、斜面に取り付いたらすぐに尾根の
腹を巻く踏み跡に出た。杉の木に赤いペンキがあったから多分あの岩の処から登ってくる道らしい。
広い尾根の端に載った処 右へ登る。
そこからはその踏み後をひたすら辿って登った。私にとっては息が上がる登りだったが、そんなに
距離はない。やがて山頂近くに到着、山頂部へは突入と云う感じで根曲がり竹の藪漕ぎになった。
やっとのこと辿り着いた三角点 左はカミさん
やっとのことで三角点を見つけた。そこで食事と思ったが凄まじい蠅に取り付かれ、おにぎりを半分
食べて退散となる。ところが、元来た方向へ引き返した積もりが、逆方向に近いことが判り、ついには
GPSを片手に、元の軌跡の上を辿ることになった。
藪を抜けてほっとしてコンビニのざる蕎麦を食べた。私のズボンは凄い数の蠅なので、私は立った
まま食べた。
下りは早い。帰りは赤いペンキの塗られた道を辿り、例の岩のある処へ降りた。今日もやりましたと
云う感じになったが、雪の無いこの時期に登る人は、物好きということになるのだろう。カミさんが峠の
近くでミズフキを採ったので、晩のおかづが一品増えたのでした。
(’09年 5月 26日)
2万5千分の1地図 「猪谷」
---- GPSの軌跡です(TRACK−LOGGER WPL−1000LXによる)
----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」
二等三角点 点名「大亦」 標高1110.32m
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