北陸の峠道
林道歩いて三坂峠
昔、大野から若生子峠を越え、今は麻那姫湖に沈んでいる若生子から、この三坂峠を越えて大納へ、
そして越戸峠を越えて穴馬谷へと続く道があった。商人や旅人、それに鉛や亜鉛の鉱石を積んだ牛の
行列もこの峠を越えて、賑わった時期もあったという。
現在は当時の道は辿ることは出来ないが、仙翁谷から林道へ入って峠まで行くことが出来る。
私の
車では難しいので、始めから歩くことになった。床が高い四駆なら峠の下まで行ける。悪路は最初のうち
だけで、あとは快適な道だ。 カミさんが後ろで、お父さんは林道だと脚が速いなどと皮肉を言っている。
林道を1時間歩いて峠の下まで到達した。そこから峠道でも残っているのかと思ったが、作業用に車も
通れる様に造ったと思われる崩れた道だった。今は背の高いススキを除けながら踏み跡を辿る様な状態
となっている。それも20分か25分続くのだから、なかなか大変だった。
歩き出して1時間半で峠に着いた。大納側は藪がひどくて進めないみたいで、峠もほんの少しススキの
無いところがあるだけで、立ったままでパンをかじってお茶を飲んだ。下の写真の祠も、その時カミさんが
ススキの向こうに見つけて、写真を撮るために草を除けたものだ。
頭が無いし、頭があったような形跡もない。最初からこういうものなのかよく判らない。最初は石柱を
見つけて、gpsで地図上で確認したのだ。下の写真の右下がその石柱。真ん中が祠。
峠からは、ススキの向こうに笹又峠付近の平坦な林道と左右の山が望まれた。峠の標高は本によって
は873mとか878mとあるが、2万5千分の1地図で見ると900mの範囲にあるし、gpsでは気圧により
誤差はあるが、905mとなっていた。
峠道の趣きは感じられないが、祠があって確かにここだと云う処に立てただけで満足したのだ。
紅葉も山の上の方は綺麗だった。下の写真は三坂峠方面への林道入り口で、東側の1139mの山
(’08年 10月 30日)
2万5千分の1地図 「中竜鉱山」
---- GPSの軌跡です(TRACK−LOGGER WPL−1000LXによる)
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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」
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