北陸の峠道
唐尾峠
富山県と岐阜県境、有峰と神岡町和佐府(旧下之村)を結ぶ、昔の鎌倉街道でもあった峠道だ。
この辺りは今迄に寺地山と天蓋山を登っているので、山吹峠を越えて走って来たのは3回目になる。
鎖をまたいで砂利の敷かれた林道を歩きだす。栗のイガイガを見つけるとカミさんからストップが
掛かるので小休止。今日は時間に余裕があるのでいいのだが、先日の鳩ケ湯への県道みたいに
大きな栗はなかった。
1時間程林道を歩いてザックを降ろして休憩、その先すぐに尾根に取り付くことになる。獣にかじら
れた様な板杭が立っていた。
尾根を登る道は、良く手入れがされて気持ちよく歩ける。尾根が狭いので、道は細かくくねくねと
登っていて面白い。カーブを曲がると尾根の反対側がU字型の道の向こうに見えるのだ。平行して
深く掘れた道跡が見られる処があったが、手入れをすれば復活出来そうな気がする。
標高1500m辺りの岩陰にお地蔵さんが祀られていた。カップ酒などが供えられていたみたいだ。
小さな沢を横切り水場を過ぎると稜線で、左は展望台へ、直進するとすぐに唐尾峠の標柱がある。
平坦な道の途中という感じの処だ。
有峰側へ数百メートル歩いてみたが、登り返すのが大変そうなので止めて引き返した。展望台
からは有峰湖が望むことが出来る。二股の処に腰を下ろして昼食にした。今日はビールもとろろ
蕎麦も無くてちょっと寂しかったが、ラーメンやパンとコーヒーなどでゆっくりした。
林道入り口から標高差600mで、峠の標高は1630mと標柱に記されていた。気圧により変動
するがgpsは1617mだった。 何処かに1613mとあった様な気がする。福井県で云うと経ヶ岳
の高さほどになる。
念願だった唐尾峠に登れて満足して帰路についた。帰りは山吹峠でなく伊西峠を越えて国道41
号線のほんの少し手前に出た。遠回りでも山吹峠越えのほうが走りやすいと思いました。
峠道の入り口 鎖があって車では入れません
林道の終わり近く ここまで1時間程でした 多分の右の稜線の方へ登るのでしょう。
林道終点から尾根へ 写真の左へ登る
上下の写真共 狭い尾根でカーブを曲がると反対側が見えます
峠にお地蔵はありませんが、標高1500m付近にありました
平坦な道の途中という感じの処です。
展望高台から望む有峰湖
じぐざぐな道を下って帰ります。案外急なのです。
(’08年 10月 4日)
2万5千分の1地図 「有峰湖」「下之本」
GPSによる歩いた距離は往復約 9.5kmでした。登り2時間位です。
---- GPSの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」
地図左:峠手前で左へ行くと展望高台という切り開きがあります。
地図右:尾根を登る部分です。じぐざぐに登る様子が判ります。
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