隠れ家とその周辺点描
能登国三十三観音第十七番札所
柳田光泉寺とその周辺
「柳田光泉寺」または「柳田観音堂」または「かけの観音」などと呼ばれる。場所は羽咋市柳田町。朱鷺の
台カントリークラブへの取り付き道路を進むと、右側の台地に建っている。この一帯、柳田丘陵地は古代から
多くの人々が住み着いて開けていた様で、柳田台地遺跡群が広がっている。住み易い処なのだろう。
それだけに柳田丘陵地は、観音様も住まわれる様な特別な場所と思われていたのかも知れない。南東へ
丘陵地を歩くと、観音を本地とする「楊田(やなぎだ)神社」がある。下からは長い階段で上がって来るように
なっている。光泉寺から東には「宮の山古墳」があって、その頂上部には楊田神社の奥宮が祀られている。
今日は曇天のため薄暗い森の中を、雨露に濡れた草を踏んで、クモの巣を払い除けながら古墳を登った。
光泉寺からすぐ南、楊田神社の西には三星山善正寺がある。浄土真宗本願寺派で詳しいことは判らないが
下の道路から見上げる景色が気にいって写真を撮った。 階段を登らずに少し西から坂道を登ると石垣のある
道が上に向かっていて、光泉寺が見える処へ出た。そこには柳田尋常高等小学校跡地と刻まれた石碑が草
むらの一角に建てられていた。
楊田神社や善正寺の下の狭い道の集落には大きな立派な家屋が見られる。一帯は静かで趣きの感じら
れる処だ。
朱鷺の台カントリークラブへ行く道の横に光泉寺がある
本尊は聖観音立像で阿弥陀如来立像と不動明王立像と共に三尊仏として祀られてきた。
ご詠歌の一つ 「頃もはや、此の夕暮れの雲晴れて隅(雲)なく出づる柳田の月」
上下の写真共善正寺
楊田神社の入り口 階段を登る
宮の山古墳の上の楊田神社奥宮
図中心近くの寺印が光泉寺、その右下 善正寺、その右 楊田神社、その上 宮の山古墳に奥宮
(’08年 9月 21日)