福井の小さな山歩記
庄部谷山
標高856.1mのこの山には、2005年の11月に歩いている。その時はたいした急登もなく、歩き易いコースだった。
そういうこともあって、雪の時にも一度歩いてみたいと思っていた。ルートはベルグラ山の会発行の「福井の雪山U」その
ままである。まずは歩いたルートのGPSの軌跡を載せます。
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」
今回の登り口 下山口はこの100m程手前の巡視路です。
現地に来てみると雪が全然無いので、止めようかなと一瞬考えたが、上の方は大丈夫だろうからと8時5分頃に林道に
足を踏み入れた。ところが林道でも送電線の巡視路でもないみたいだ。やがて尾根へ横から取り付くのだが、枯れ葉の上
に1cm位の雪だ。急で滑るし最初の鉄塔の手前はイバラに悩まされて手間取った。2番目の鉄塔手前に広い巡視路が上
がって来ているので、今回の様に雪の無いときは、この巡視路を使うべきだと思った。002地点と003地点は鉄塔。
そこから緩い尾根は順調だったが、急なところになると雪が全くない。それでちょっと横へ廻ったが雪の無い急斜面を両手
を使って登ることになった。何故かここまでの間にはやたらとピンクのリボンが付けられていた。其処を登り切ると雪山らしくな
る。 大岩の左を通って広い緩斜面に出る。 004地点は大岩の直前。気持ちのいい雪山歩きとなって間もなく尾根に載る。
ブナ林もあって全く順調に尾根歩きを楽しめる。輪カン不要だ。
写真上:尾根に載った処 下の写真:山頂
12時ジャストに頂上に着いた。そんなに風もなく穏やか。前回来た時には無かった山頂を示す札と紅いリボンがあった。
途中バナナや饅頭を食べたので、そのまま帰りに使う尾根の辺りまで戻ってゆっくりすることにした。
下りの尾根は、最初のうちは全く気持ちがいい。しかし、標高が600mを切ると雪がまばらになり、そのうちひどいブッシュ
で、獣道を辿って左から反射板の処へ出る。獣道さまさまだ。でも、そこからは雪の無い急斜面を下ることになり脚にきた。
そしてもう少しで巡視路だから慎重に行こうと思っていた矢先、アクシデントが起こった。
急斜面でも雪があれば何でもないのだが、掴まる潅木もないと疲れて脚に力が入らず、ついスピードが出て立ち木に身体を
預けた途端、バキッと折れて頭からごろごろと5・6回ころがってしまったのだ。暫くの間立ち上がれなかった。右足首が痛い。
韓国で購入したミレイの帽子が、ツバに取り付けたサングラスと共に見当たらない。
探そうと立ち上がったら右足首に激痛が
走った。それで帽子は諦めた。
痛みをこらえてそろそろと歩いて下った。車に辿り着いたのは3時半になっていた。家に帰ったらカミさんが顔を見て驚いて
いる。頭から耳の前まで血が流れていたのだ。足首の内側が腫れていてまともに歩けない。月曜日には病院へ行かなけ
ればなるまい。今回のコースは雪の無いときにはお薦めできない。前回登ったコースがいいみたいだ。
(’08年 1月 19日)
2万5千分の1地図 「三方」(平成16年5月発行のもの)
今回登りは休憩を入れて4時間、下りは2時間強で降りられると思います。
前回のGPSの軌跡は、’05年11月16日のページの最後に追加してあります。
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庄部谷山手前のピークから山頂を望む ここからはすぐだ
804mのピーク付近から美浜の海を望む
下りの尾根は雪があるところはとても歩き易い