北陸の峠道


権蔵坂

権蔵坂は名田庄染ケ谷と美山町芦生を結んだ峠道だ。五波峠から尾根伝いに行くとか、芦生から
ヒツクラ谷を遡って行く人が多い様だが、染ケ谷側から登る人もいるはずだから、今回古い道を探して
登ることにした。
染ケ谷からだと此処しかないと考えて、家族旅行村から少し先の最初の左へ入る林道へ曲がった処
から尾根に取り付くことにした。 ちょうど曲がり角に尾根が降りて来ているので、ここから峠道が始まる
のが自然だ。斜面は急だが引っ掻いた様な細い道?がジグザグに付いていて尾根に取り付いた。


この草がちょっと踏まれているところから上を見るとジグザグに登れそう
五波峠への道から最初の林道を左へ曲がってすぐ、この前に車を置ける

やがて道らしい道となって最初はくねくねと登るが、概ね尾根の右よりを登っている。30分程で林道を
横切ることになる。 そこからは道が踏み跡程度になり、最初尾根の横を行ってみたが道らしくないので
尾根を登ることにした。後で考えるとその2・30メートル右に道があったのだ。でも尾根を登って、695m
のピークからの雰囲気のいい綺麗な尾根を歩けて気分が良かった。おまけが付いて695mのピークから
権蔵坂への下り方向を間違えてウロウロしてしまったのだ。地図をよく見ていなかったのが原因だった。


695mのピークへ向かう尾根へ載ったところ


権蔵坂の峠 白い板は権蔵坂についての説明が書かれている

権蔵坂へ尾根を下って行くと、峠に私より少し若いと思われるご夫婦が食事をしていた。五波峠からで
杉尾峠まで行く予定なのだそうだ。虫谷から杉尾坂も登られたとのことだ。私の写真を一枚撮って貰った。
そして、すぐに芦生側の峠道を歩くべく沢筋を下った。杉尾峠から少し下ったこともあるし、野田畑谷も歩い
たから大体感じは同じだが、谷が狭い処が多いためか、沢を渉る回数が多い。


峠から下り始めるとこんな景色

なかなか良い雰囲気なのだが、今日は下って登り返すので、坂谷の出合いで12時15分になったので
そこまでとして昼食を摂って引き返した。峠から往復2時間15分というところだ。


鮮明に撮れませんでしたが静かでゆっくりしたい処です

権蔵坂の峠で休憩して染ケ谷側へ下る道へ入った。杉の伐採作業跡の様なところを通ってから小さい
谷の源頭みたいな処を過ぎると道は歩き易くなる。やがて林道を左下に見ながらルンルン気分で歩いて
行くと、突然道が切れて崖の上だ。下は林道に大きく削られてしまったのだ。すぐ右が往く時に登った処
だ。上がって来て林道を横切ったら10mほど右へ寄れば峠道だったのである。下りは峠から林道まで
20分、林道から登り口までも20分程で降りてしまった。


峠から降りてきて途中の林道に出る手前の峠道

今日は権蔵坂の道をちゃんと歩けたので満ち足りた気分で帰途についた。まあ、峠道と作業道が混じり
合っているのでしょうが。 家族旅行村の処へ来たら5人の女性が八ケ峰から降りて来たところで、こちらに
手を振っている。 堂本の登山口に車を停めてあり運転する人をそこまで乗せて欲しいと云う事だった。大阪
から来たとのことだった。

 (’07年 10月 23日)
2万5千分の1地図 「久坂」

---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」

権蔵坂の峠の標高は 640m程です。 旗印003は気分のいい尾根です。695mのピークから下に伸びる
太い軌跡は方向を間違えて往復したものです。 旗印権蔵坂から左へ出ているヒゲはエラーです。 権蔵坂
からすぐ谷を下っているのですが、谷のため私のGPSでは軌跡がうまく録れません。それで坂谷まで行き
ましたが省略しました。

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峠で出会った方に撮って貰いました