北陸の峠道


杉峠(三つ谷地区より)

この峠には5年前に上小池の方から2回ほど登ろうとしたのだが、道を間違えたり藪に阻まれたりで
引き返し、結局場所だけ確かめようと、六本桧から尾根伝いに行ってみたのだ。最近石川県側で有志の
方々が、ボランティアで三つ谷側からの道の草刈をされていると聞いたので、登ってみることになった。

市ノ瀬の手前で三つ谷川沿いの道に入る。1kmくらいで橋を渡る。以前はここに鎖が張ってあったとか
だが、今は奥の方で工事をしているためか鎖は無い。橋から400mくらいの処で道は分かれる。右は小原
峠へ通じる禅定道だ。左の道を行くのだが、紐が張ってあるので、そこの広い処に車を置いた。左の道を行
くと、すぐにまた二股の様になる。そこを左へ「杉峠登山口」の標柱が見つかるまで進む。地図では二股の
間、尾根の始まりから峠道が始まっているのだが、現在は左へ行って尾根の横から取り付くことになって
いる。


この登山口が見つかれば今日の目的は半ば達成という感じになる

駐車したところでザックを担いだおんさんが、スギヒラダケを採りに来たと言って繁みの中へ消えて行き
ました。 この辺りは熊の巣だとか言う人がいるので、今日は熊ベル二つをぶら下げて賑やかに出発だ。

最初から暫くは急登が続く。下ばかり見ていると綺麗なブナ林に気が付かない。20分程で大きな桧と
思われる樹の、折れた枝の下をくぐる。 45分程で最初の展望のある処へ。それから2番目の展望のある
処までは尾根の横の斜面に付けられた道で歩きにくいところが多い。 2番目の展望のある処までは1時間
20分程だが、それから平坦な歩き易い道でスピードが上がる。 1時間50分で休憩。そこからは20分も掛
からないで峠へ達するが、その間、小さな沢の源頭という感じの水のちょろちょろ流れる処を5回くらい越え
た様な気がする。 歩き始めて2時間15分で峠へ着いた。


こういう処はゆっくり歩きたい  ブナも幼木から巨木まで場所によりいろいろ


展望のための切り開きが2箇所つくられている 見える景色は同じだ

峠は5年前に尾根伝いに来た時と同じ雰囲気だが、方向を示す標識が割れて落ちていたり、別の物は
半分朽ちかけていた。上小池へ下る道はやはり手入れがされてない様子で下るのは難しいと思われる。
良い天気で汗が気持ちよく乾いていくと云う感じだった。風も無く静かだ。ゆっくりとコンビニで買ってきた
「助六」を、これも買ってきたペットボトルのお茶を飲みながら食べた。何か物足りない。リンゴを丸かじり
したい気分だ。缶ビールを持ってこなかったので。


杉峠 大杉もお地蔵さんも無いのでちょっと寂しい

下りは休まず1時間35分で登山口へ戻った。下りながらこの峠道はずっとブナを見ながら歩けるなか
なかいい道だなと思った。 ただ一本道なのにやたら赤い布切れがぶら下がっているのが気になった。
この道はよく歩かれているみたいで、この時期全く蜘蛛の巣がなかったのが不思議なくらいだ。昨日か
それとも今日、通った人がいるのだろう。

 (’07年 10月 2日)
2万5千分の1地図「加賀市ノ瀬」「願教寺山」

---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」

杉峠の標高は1344m

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ツキヨダケでしょうか?