北陸の峠道


上林峠(かんばやし峠)

先日、県立図書館で「新・わかさ探訪」という本でこの峠を知り、早速7月4日に向かった。高浜町の
関屋川沿いの林道の終点から登ることにした。よくあることだが想像していた歩きやすい道ではなくて
登り口には沢山のリボンがあったにも拘わらず、途中から別の沢筋を登ってしまい、えらい目に遭って
峠に到達せずに帰ったのだ。

そこで、今日は綾部側から峠を目指した。県境の永谷坂の石仏の前を過ぎると、すぐに右へ入る。角に
「市茅野杉」とかの看板があったような気がする。ほんの少し行くと左に金魚の泳ぐ用水があり、そこの
広場に車を置いて歩く。すぐに右手に2本の杉の巨木がある神社がある。昔この杉の種子から苗を育て
て出荷したと本に載っていた杉だ。


集落の奧の2本の大杉のある神社

進むと道は右へ曲がる。そちらへ行きかけて、確か地図では真っ直ぐな道だったような気がして、わざ
わざ戻って薄い踏み跡の方へ入ってしまった。ひどい谷筋となって右の尾根に出たら、下に道らしいも
のが見えたので斜面を下って道に出た。 30分以上遊んでしまったのだ。もう十分に運動した感じとな
ってしまった。


上林峠

歩きやすい道を、そこから10分程で峠に着いた。石仏は無いと聞いていたが、以前は置かれていた
のか、その名残みたいな石があった。うすぼんやりと青葉山が望まれる。峠付近は送電線の巡視路
が行き交っている。関屋側への明瞭な道は見当たらず、すぐに危ない感じの斜面になるので、少しは
降りてみようと思っていたが諦める。本には「青郷と綾部を結ぶ最短路、かっては盛んな往来」とある
が、関屋側は崩れやすい土質で急坂で歩きにくいし、当時はどんな道だったのだろうか。


頭の欠けた石仏の様にも見えるが

地図で関屋からの道は、峠手前で分かれて上がってきているので、そちらの道の上がってくる辺りを歩
いてみたが、谷筋の源頭というのか急で道とは言えないものだ。そこから綾部側へ若干草に覆われた
道が緩く下っていて「小唐内」の案内標識があった。 三国岳へはそこから1.2km位だと思うが、すぐに
545mのピークへの急な登りがあるようなのでやめた。

上林峠にはお地蔵さんがいなかったので、帰りがけに永谷坂のお地蔵さんを写真に収め、次ぎの目的地
吉坂峠に向かった。


永谷坂の石仏 県道綾部小浜線の県境

(’06年7月7日)


 「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。  (承認番号 平17総使、第657号) 」


カシミール3Dにより作成しました。上図の経緯度線は日本測地系で表示されています。
2万5千分の1地図「東舞鶴」  GPSの軌跡は谷間や樹間の中、或いは急斜面を這い上がったりしたため
乱れまくって正確ではありません。上の軌跡が7月4日、下が7日の軌跡です。上の軌跡の002地点が林道
終点、003地点で小さい尾根に載り、それを登ると等高線に沿って歩きやすい道があり、それを横に歩いて
登ってきた沢の源頭から下りました。
下の軌跡001地点は車を停めた処、002地点は間違えて登った小高い処、003地点上林峠、004地点は
いくつもの道の交差点です。「小唐内」への降りる案内のあった処です。
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市茅野から峠への道

関屋側林道終点 ひだりへ登らず前の沢を渉る。何処で間違ったか不明だ。