隠れ家周辺点描
能登でのんびり
朝7時頃、うぐいすの声で目が覚めた。カミさんは能登へ来ると朝が早い。まあ、山菜の時期に限られ
るが、朝6時頃から一回りしてくるのだ。今日は戻るなり頭に来たと云う。なんでも、昨日、目に付けて
置いて、今日採ろうと思っていたタラノ芽6ケばかりが、すでに採られていたと云うのだ。 朝5時頃から
採集して廻る人がいるのだろう。カミさんも昨日の内に、小さいのを幾つか採っているので、もう採られ
てしまったと思っている方もいるかも知れない。 お互い様というものである。
夜のおかずの一品が、この小さなタラノ芽の天ぷらとなった。少し小さすぎてもちもち感に乏しい気がし
たが、初物だし十分に美味しい。 いよいよこれからは山菜の季節なのだ。
カミさんと買い物に志賀の街中へ出て、終わったら私だけ歩いて帰ることにした。新しい散歩道探しだ。
その前に志賀町立図書館に寄ってみた。何しろここに隠れ家を造って10年にもなるが、この図書館に入
るのは初めてなのだ。こぢんまりしていて静かで受付の人は感じの良い女性だった。私の目当ては能登
地方の郷土資料だ。何冊か読みたいものを見つけて、これから来るのが楽しみになった。
矢蔵谷の集落の裏手に、田圃が細く奧の方へ続いているので、その農道を辿れば別荘地へ抜けられる
と見当をつけて、誰もいない農道を歩いた。緩い登りが続いて竹藪などがあり、何カ所かにゴミを捨てる
なの看板が立っていた。確かにタイヤや小型の電機製品などが捨てられている。登り切ると台地で畑が
あり、農道から外れると某銀行の保養所の横へ出た。 図書館から1時間近く掛かって家に着いた。
これでまた、舗装されていない散歩道を見つけることが出来た。途中枝道もあったし、次回もまた楽しめ
そうだ。
(’06年4月9日)
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