隠れ家周辺点描


新しい散歩道・たぬきの話

この土日はだいぶ良い天気だったので、山へ登ればよかったかなと思ったけど、隠れ家の凍って出なく
なった温泉が気になってやって来た。 周囲の雪もほとんど消えて、目の前のゴルフ場もオープンしたら
しい。さすがに温泉も台所の給湯のほうもちゃんとお湯が出て、さっそくゆったりと浸かることが出来た。

何処から浸入するのか家の中にはぴょんぴょんと飛び回る虫が多く、糞が壁に小さいシミを付けるので
いつも何とかならないかと思っている。そしたら台所の積み重ねた空き箱に沢山居るのを発見、日曜日
の午前中は掃除で終わってしまった。

それで午後になって散歩に出掛ける。新しい道を歩きたいと思い、ゴルフ場のクラブハウスの向かい辺
りで下っている道へ入る。ゴルフ場の横から離れると谷を下る感じになり、程なく田圃が見えて来る。谷
間の田圃に沿ってしばらく行くと学校の横を通って堀松の集落へ出る。そして高山右近の記念碑の処を
廻って志賀町道の駅まで歩いた。道の駅まで1時間5分ばかり掛かって歩いたことになるが、谷間は舗
装してない道なので膝に良いみたいだった。もう1〜2本はこの様な道があるような気がする。次回探検
することにしよう。

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月曜日の朝、隠れ家を後にして福井へ帰るべく車で猫の目(柳田IC)に向かったが、途中道端に車には
ねられたのかタヌキが昇天していた。可哀想だが潰れていないだけまだましだと思う。それで想い出した
のが優しい心の持ち主の、隠れ家のあるリゾート地の情報誌への投稿文だった。 その人は傷ついて横
たわっていたタヌキを獣医さんの処へ運んで治療して貰ったという。タヌキは健康保険に入ってないので
実費だから治るまでに50万円の治療費が掛かったというのだ。
ところがその後、宝くじで百万円当たったとかで、家族の皆さんでタヌキの恩返しだという話になったそう
だ。カミさんもこの話しを読んだので凄い人もいるなあと云ったら、ちょっとドライブして奥さんに蒸しアワビ
を手みやげに買って帰るくらいだからねえと云うのだ。
この人の心の優しさに感動すべきか、金がなきゃ出来ない奇特なことだと受け取るのか、難しいところだ。

(’06年2月20日)
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