隠れ家周辺点描
金蔵寺・慶願寺・上地山など
隠れ家に泊まっても奧能登に出掛ける機会は少ない。最近は連泊する様になってきたので、気候は
良いし、のんびりとお寺を巡り、小さな山ー能登には大きな山はないのだがーを散策することにした。
ガイドブックに載ったので知るところとなった町野町金蔵地区のお寺と山だ。
輪島から海岸の景色を眺めながら、国道249号線を曽々木へ向かう。曽々木には岩倉寺や時国家も
あり見る処が多い。曽々木の信号の少し手前に南惣美術館もあり、そこを曲がってもよいし、すっと手
前の名舟の集落からも金蔵地区へ行けるようだ。曽々木の信号を曲がって時国家の前を通って行って
もいい。
白雉山 金蔵寺 高野山真言宗 北陸不動尊第五番霊場 北陸観世音特番霊場
由来
本尊の不動明王座像
お堂の前で、タブの古木の写真を撮っていたら、中へ入って見て下さいとの事で、輪島市指定文化財の
不動明王などを見て廻り、今日参拝したという印しを貰っておいとました。昔使われた住職専用の駕籠が
保存されていた。昔は大きな勢力を持っていたことが伺える。
金蔵寺 山門は鐘楼も兼ねている
見敬山 慶願寺
由来
この田舎の山の中のお寺でコーヒーが飲めるのだ。それも手縫いのパッチワークが壁を飾る洒落た
雰囲気の中で、ゆっくりとくつろげるのである。 ちょうど陽射しも柔らかで、のんびりし過ぎてしまって
今日は山を歩きに来たことを忘れそうだった。
コーヒーを飲みながらのぞむ山門 丸窓から庭も眺められる
輪島市指定有形文化財 慶願寺本堂切妻破風の飾竜
上地山 255.1m
コーヒーを飲んでゆっくりしたので、さてと上地山へ向かって歩き出す。ガイドブックを見ながら歩いたの
だがどうもおかしい。県道217号線は277号線の間違いではと思った時はすでに引き返して、別の道
を歩いていた。めったに人に会わなくて困っていたが、ヒイラギの古木がある庭の近くでやっと人に会え
た。今いる道を進み、県道277号線を横切りそのまま進めばよい。白壁の家の横の道を行くとのこと。
道は林道なのだろうが完全舗装の良い道で、どんどんと登って山を越すかと思われる頃、左に急な擬木
の階段があった。その階段もほんの少しで、あづまやと三角点のある山頂に着いた。立派な擬木の階段
だが、そんなに登る人がいるのだろうか。まあ、あずまやの椅子に帽子が一つ忘れられていたし、ガイド
ブックにも載ったから、登って来る人がいるのは間違いないのだが。でも、なかなか雰囲気は良い処で、
お寺を廻って、ここでお弁当を開くのはいいかも知れない。
上地山 山頂
下る途中で大きななアケビを見つけて採ったり、立派な手摺りのある、角に樽柿が沢山成っている横道へ
入ったりした。 そこを登ると「保生池隧道」というトンネルの入り口に行き着く。
説明は無かったが、何かい
われのあるトンネルか。
ガイドブックは 正願寺 に寄って戻る。慶願寺のすぐそばだ。この寺の由来と云ったものは判らなかったが
ドデカイ木造建築の本堂だ。新しそうな立派な山門が印象に残るが、想像もつかないようなお金が掛かって
いることだろう。どうしてこんな戸数の少ない集落で、そんなお金が集まるのかなどと、貧乏人の考えること
はいつもお金のことだ。
正願寺
今日は、金蔵寺から歩いて廻ったが、すべて舗装された道で、土を踏むのは境内と山頂だけだ。各お寺に
は駐車場があるし、皆さん車で廻られるのだろう。歩いてもたいした距離ではないし、実をつけた柿の木や
栗の木があるし、文字どうり鈴なりのキイウイが成っている木もあった。カミさんは落ちているクルミの実を
沢山拾っていた。キイウイなどは誰も採らないのではと思われる程沢山ぶら下がっていて、少し持ち帰りた
いと思ったりしたのだ。 何ともいえないのどかな雰囲気の中で散策を楽しむことが出来て、心休まるとい
った気分になった。
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