古寺&お地蔵巡り

瓜割の滝 天徳寺

若狭観音霊場第九番・北陸観音霊場第六番
北陸不動尊霊場第三十四番

21日(土)、天気が良かったので峠歩きでもしようかと目的地までやって来たが、どうも峠道が雪では
趣向きに欠けるし、腰の調子も悪いので止めにして、向かったのが天徳寺の瓜割の滝なのだ。 何故瓜割
の滝かというと、この滝の横の道を登って行くと、千石山という山に登れるはずなので、道の様子を見たか
ったのだ。この林道は車での進入が禁止ということになっていた。 ここから歩かねばならないみたいだ。



瓜割の滝 鳥居の左から水が湧き出ている

そんな理由でやって来て「古寺巡り」に載せるのはいささか安易すぎるかなとも思うが、今までのものも
観光案内みたいなものだから気軽に行くことにする。
「瓜割の滝」は、滝と言う程のものではないが、すぐ上の鳥居の奧から こんこんと湧き出たばかりの水が
流れ落ちているので、間違いなく綺麗な水だ。環境庁指定 全国名水百選の一つで、「あまりの冷たさに、
冷やした瓜が割れた」という伝説からこう呼ばれているそうだ。 水中の石には、この水質水温でのみ繁殖
する紅藻類(ヒルデンプリンチアリブラリス)が見られるとある。 周辺は苔むしていてなかなか雰囲気の良
い処だった。


 
     瓜割の名水                                  道しるべなのだろう

ところで、此処から流れ出た水を引いているのだろう、駐車場の入口の処に「瓜割の名水」が湧き出て
いて、何人もの人が沢山のポリタンクを並べて水をそそぎ込んでいる。 300円のシールを購入して貼り
付けたポリタンクでなければ駄目らしい。それにしても日本人はどうしてこんなに名水が好きなのだろう。



天徳寺と方丈庭園


宝篋山 天徳寺は、高野山真言宗のお寺で、泰澄大師開基と伝えられているとのこと。平安時代に村上
天皇の勅願寺となり、その時の年号が天徳だったので寺の名前に用いられたらしい。 天徳寺自体はこぢ
んまりとしたものだが、庭は町指定の名勝方丈庭園とあった。江戸初期の造りとある。 庭園入口の格子
戸は鍵が掛かっていて開かず、格子の隙間から写真を撮った。



観音堂

泰澄大師が彫ったと伝えられる馬頭観世音菩薩が、観音堂に祀られているらしいが覗いて見なかった。
その前の大樹の根に付いた苔が印象的だった。また 長い階段を登った所にお堂があって、その昔、弘法
大師が四国八十八カ所を模した霊場を開くため、佐渡の石工に造らせたという八十八体の石仏が、お堂を
取り囲む様に置かれている。数えてみないので実際に八十八体あったかどうかは不明だ。


四国八十八カ所

歩き回っていると、中年やら若い人やらいろいろだが、皆さんアベックで歩いていて、一人でぶらついて
いたのは私だけという感じだった。

('07年1月21日)

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