還暦つれづれ草


久しぶりの映画館

映画館の大画面で見るのは久しぶりだ。前回映画館で見たのは「ハウルの動く城」だったと思う。
私はSFものが割と好きだ。 ただし、全編が気味の悪いエイリアンという様なやつはご免なのだ。
もう5・6年前になるのか、巨大な宇宙船が地球に来襲する「インデペンデンス・デイ」とかいう映画
があったが、あれも一部気味の悪いところがあった。でも、ほんの一部だったから、まだ許せた。

今日は「宇宙戦争」というトム・クルーズ主演のものだ。この手の映画には、主演が誰でもあまり気
にしない。 もともとトム・クルーズと云われても、人気があるみたいだ程度しか知らないのだし。

今回見ようと思ったのは、昔、同名の映画を見て、記憶に残っていたからだ。なんと50年以上も前
の映画なのだ。割と可愛らしい宇宙船で、ろくろっ首の頭から破壊光線を出し、両脇から緑色のぼよ
よんとした光を出して街を破壊して行く。そして、狭い地下を探索する、これまた長いろくろっ首の様
なものが降りてくる。その首をたたき落とすのだ。 そこら辺りが鮮明に想い出される。
原作はH.G.ウエルズの「地球最後の日」だという。 これも昔になるがジュール・ベルヌ原作の「海
底二万哩」という映画もあった。これもよく出来た映画だったが、この二人の作家の想像力というの
か未来への洞察力というのか、ほんとに凄いものがあると感心する。H.G.ウエルズはジュール・ベ
ルヌから影響を受けたと云われている。

今回映画を見に行ったもう一つの理由は、60歳以上は千円で見られるからなのだ。それに駐車料も
4時間まで無料だったし、まあ、これならお手頃と言えるのではないだろうか。映画の内容はどうだっ
たかと云うと、もの凄い破壊シーンと大音響は迫力満点だったが、話の筋は一言で言えるようなもの
だから、ただ大音響の迫力ある破壊シーンだけみたいなものだった。50年前のものの方が、少しは
味があったのではないだろうか。空想科学物語といったような雰囲気があったと思う。

私の最近見た映画というと、レンタルショップで借りて見た「阿弥陀堂だより」だから、えらい違いだ。

('05年7月5日)

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