還暦つれづれ草
時の流れを感じる季節
庭の杏の木が満開の花をつけて、今年は実が沢山なるのではないかと期待が膨らみます。そうなれば
杏酒を造ることができます。冬から春へと季節が移り変わるこの季節は、時が流れていることを強く感じ
させられる時期でもあります。今年は、孫の1人が小学校に入学し、もう1人が幼稚園に入園とあって、
成長するまぶしいような孫の姿に嬉しくなるのですが、それと共に自分がますますお爺ちゃんになって行
くんだなあと云う思いがするのです。
幼稚園に入園 庭の杏の花 先生の話を聞く新一年生
. 私が小学校へ入学してから、今年は多分59年にもなりますが、それが終戦の翌年であったので空襲
で焼けた校舎はまだ建てなおされておらず、隣の町の小学校に通ったのでした。最初は2部授業、3部授
業でした。憶えているのは、先生が分けてくれる缶詰を食べたことです。それが日課だったのです。校庭に
並んで襟口などからDDTの粉を入れられた事なども想い出します。昔のことはよく憶えているようです。
毎年4月は私達夫婦の結婚記念日と私の誕生日がやってきます。今年は37回目の結婚記念日と66才
の誕生日です。特に、この66才になると云うことは、70才に近い60才台ということになるわけです。少し
月日の経つのが早過ぎるのではと戸惑っている、焦りを感じていると云ったほうが当たっているかも知れま
せん。
この先私はどんな生活を送るのかなと、何やら不安な気持ちも混じった、あまり確信の持てない様な気分
なのです。でも、そこそこ健康であれば、これからも小さな山や峠を歩き、幾つかの神社仏閣を周り、孫達
の成長を楽しみにしながら、来年また庭の杏の花を眺め、38回目の結婚記念日と67才の誕生日を迎え
ることになるのでしょう。
('05年4月11日)
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