番外編
Nature calls me



「ちょっとトイレへ」と言う様なことを英語では Nature calls me となるらしい。これは、私が
都立港工業高校在学中に真面目な若い英語の先生が教えてくれたのだ。勿論親しい仲間
うちで使う言葉だと思うのだが。

最近、登山者やキャンパーなどによる自然の汚染がテレビや新聞で取り上げられているの
を目にしたが、今回環境汚染などという難しいテーマを云々するのではなくて、私は山へ行
くと、必ずというくらいにもよおしてくると云う、はなはだ浅薄にして重大な話なのである。

私は、「還暦つれづれ草」にも書いてある様に便秘がちなのである。毎日が便秘との戦い
であったりするのだが、1日2日出なくても山へ行くとなると、車で目的地へ向かう途中から
もよおして来るのである。ふだん便秘しているから1回では済まず、目的地へ着いてからや
登り始めてからと続いたりするのである。

そんな訳で、勝山方面へ行くときは、何処と何処に公衆トイレがあって、トイレの使えるコン
ビニが何処にあるかが頭の中に入っている。大野方面も小浜方面もちゃんと判っているの
である。そんなやこんなで登山口に綺麗なトイレがあったりすると感動ものなのだ。

しかしである、問題は登り始めてからなのであるが、これはもう致し方ないのだ。林に分け
入って熊や鹿、猿のお仲間になるしかない。まさに Nature calls me なのである。ただ紙が
必要となるので、私はトイレットペーパーを持ち歩いている。ティッシュペーパーも水に溶け
る様にすべきだと思うのだが。

だけど沢山の人がドカドカぞろぞろと富士山のようにやってくると当然問題となってしまう。
自然の処理能力を超えてしまう。本当は犬の糞の様に持って帰れれば一番良いのだろう
けど。白山は容器に汲み取ってヘリコプターで降ろしているそうだ。

まあ、そういった訳で、私にとっては健康維持のためには山登りは欠かせないのである。

(’00・09・07)



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