福井の小さな山歩記
手倉山
今日は、独りで自分のペースで適当な処まで歩いて来ようということでやって来た。普通ならば皆さん
上谷山まで行くところなのだが、今日は尾根の始まりから歩き始めるし、距離が長く脚の遅い私として
は、せいぜい手倉山(1037.1m)辺りまでなのだ。ちょっと中途半端な感じがすると思うが、私の体
力と歩く速さからして、これが妥当な線だ。
手倉山は2万5千分の1地図「広野」の左下隅の方にある。その下は余呉町との境界線となっている。
その境界線へ出て西へ曲がった処に上谷山(1196.7m)がある。
今日は晴天の日曜日なので、上谷山へ登る人は必ずいると思っていたが、やはりいた。3人連れのす
ぐ後ろを歩き始めた積もりなのだが、カンジキを付けている間に見えなくなってしまった。すごい速さだ。
行けども行けどもこういう風景の中だ もっと疎らのところが多いが
7時5分頃、広野浄水場の下の道路に車を停めて歩き出した。 ここが尾根の始まりになっているのだ。
道路が凍っている割には雪は柔らかく、カンジキが必要だ。3人の踏み跡があって楽なはずなのだが、
ずっと登りなのでなかなか辛い。尾根の上が道の様になっているところを過ぎて、やがて1時間20分程
でポールが建っている処に着いて休憩。標高480m位。
そこら辺りから尾根も広く、みずなら等の見慣れた風景となり、それがずっと続く。足跡は15cmくらい
沈んでいる。昨日か一昨日の雪のせいだろう。また1時間ばかりが過ぎ、726mのピークで休憩。ここ
には広野ダムの方向から足跡が上がってきていた。
手倉山 山頂 この平らな雪の下に三角点があるはず
そこからまた1時間ほど歩いて休憩。ブナが多くなっている。そこから1時間弱で手倉山の山頂に到着。
上谷山を見ると、今まさに3人の方が頂上に到達しようかというところだ。4時間15分で、片や上谷山、
片や手倉山なのだ。私が上谷山へ行くとすると、更に1時間以上はゆうに掛かるだろう。やがて3・4人
の人達が座っているのが見えた。
手倉山の目の前の上谷山 登っている人や座り込んでいる人達も見えた
良い天気で風も無く暖かい。最高の日和だ。250mlの小さい発泡酒が美味しい。それにコンビニで買っ
てきた「とろろそば」がとても美味い。ただ、眩しいほど明るいのにデジカメが急にフラッシュが発光するよ
うになり、何かおかしい。それのせいか上谷山の写真がピンボケになってしまった。
帰りは雪が柔らかくなりすぎた感じだ。2時間15分ばかり歩きとおして車に戻った。車の中は真夏みた
いに暑くなっていた。まだ、私が歩けるような雪山はあるだろうか。
('05年3月27日)
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広野ダム
のんびりと歩ける平坦な尾根