福井の小さな山歩記


三十三間山から轆轤(ろくろ)山

ろくろ山(662.8m)は四等三角点(点名大石谷)のある草原の山だ。2万5千分の1地図「熊川」
で三十三間山から滋賀県境を南へ少し下がると三角点がある処。

三十三間山は、皆さんお馴染みの山だ。以前に登った時より登山口が驚く程立派になっていた。
登山口から4km2時間で山頂に着く。ろくろ山へは、風神からほんの少し登ると、右へ下り気味の
明瞭な道が付いている。ろくろ山へは、三十三間山の草原の続きという感じの道が続いていて、風
が無いと夏は陽射しにさらされて暑そうだ。


三十三間山直下から見るこれから歩く尾根

右は嶺南牧場やわかさゴルフ場を見下ろし、左は三重嶽から武奈ヶ嶽につながる濃い緑の樹木に
包まれた山並みを眺めながら歩く。ほぼ平坦な道で45分もあれば三十三間山からろくろ山の広い
草山に着いてしまう。どうやらこの山は今津町側から多く登られているらしい。今年は今津中学校の
1年生1〜5組が登っていて、記念のプレートが置かれていたし、1本ポツンと立っている標柱も今津
の方々により建てられている。ここはいくら大勢で来ても場所に不足することはない。


ろくろ山山頂 向こうに見えるのは三十三間山

今日の目的は、さらに県境を南下することなので先に進むが、方向を間違えてばかりでなかなか先
へ進まない。一度は国道27号線の倉見峠手間へ出る道を降り始めてしまった。ザックを下ろして地
図を取り出すのが面倒で、肝心のGPSも軌跡を録るだけになっているのだ。ビールを飲んで昼飯を
摂ってから登り返して正しい尾根道へ入った。

そして思いこみから大きな勘違いをして、登り返すのも嫌になって、そのまま木々に付けられた赤い
ペンキやテープに従って天増川へ降り立った。しかし、なんでこんな急斜面に上り下りするルートを
つくったのかと思ってしまう。それにデカイ樹に、これも赤ペンキのデカイ字で天増川と書いて誘導さ
れては、今日は天増へ降りると頭にインプットされている私は、なんの疑問も持たずに引っかかって
しまったのである。

今回はたまたま私が勘違いしただけで、この県境の尾根筋の道は歩き易い道ですので、心配なく
歩けると思います。あちこち道を探しながら冒険気分で歩くのもいいではないでしょうか。今度はカミ
さんを連れてのんびりと歩いてみたい。その時は車を下山口にも置いておこう。今回はピストンのつ
もりが反対側に降りてしまったので、長駆倉見まで歩くことになってしまった。おまけにわかさゴルフ
場の前を通る近道は、歩いても通行不能だったのだ。

('05年6月1日)


追加:川沿いの林道は天増の集落を過ぎたところにゲートがあって、車は行けないようでした。

HOMEPAGEへ            福井の小さな山歩記の目次へ