福井の小さな山歩記


高倉谷から岐阜県境の稜線へ

ちょっと中途半端の短い行程だったが、一昨日の日曜日に、例によってグループの後ろにくっついて登る
予定だった山行が雨で中止となり、今日独りでやって来たのだ。高倉谷の林道終点から尾根に取り付い
て高倉峠へ、そして権現山(1143.4m)へというコースだ。

ところが林道は2kmばかりが除雪されてなくて、私は1時間近くかかってしまい、おまけに尾根への取り
付き地点が予想と違っていて判らない。時間が過ぎるのでそこから登るのを諦めて、反対側の尾根を登り
県境の稜線まで行くことにする。稜線伝いに高倉峠、権現山へと行けるのだが、私としては稜線に立てれ
ばまずまずだ。

幸いにして昨日の月曜日に登ったらしい往復の足跡がひとつあったので心強い。健脚らしく歩幅からして
違うのだ。最初は急登で立ち止まって呼吸を整えることがある。急登になるといつものことだ。やや細い尾
根は雪が少なくて、南側の斜面に雪が全然無いところがある。


広い斜面の登り 県境稜線は近い

2回ばかり短い休憩を取ると広い斜面の登りとなってとても気持が良い。そこを登りきると、広くまあるいピ
ークに到着。歩き出してから3時間45分、登り易いところで良かった。南に県境の稜線が続き笹ヶ峰と思
われる山が見える。東は釈迦嶺だろう長い尾根筋がこちらに向かっている。北側の隣のピークの中腹を高
倉峠へ向かって安定した足跡が一筋くっきりとついている。


県境に並ぶ山々 笹ヶ峰はどれだ?

私も高倉峠へ向かい、そこから降りようかとも考えたが、林道へ降りる手前からすごく急みたいだし、独り
なので大事をとって今日はここまでとした。とても気持よい処なのだが、風が冷たくて手倉山の様にビール
が美味しいという訳にはいかなかった。少し下ってから食事を摂ればよかったなとあとで思ったのだ。

下りは、もう一度林道終点の取り付き点と云われた処を確かめたりして2時間40分程で車へ戻った。今日
は余裕をもって降りたので、林道歩きもそう苦にならなかった。工事のおんさんが物珍しそうにカンジキと
ピッケルをぶら下げてとぼとぼと歩く私を眺めていたのである。

('05年4月5日)



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釈迦嶺



高倉峠へ林道が上がっている 峠へしたから上がる尾根を登って峠へ そして左へ稜線を辿り権現山へ
行く予定が一番右の出っ張りへ登って終わったのだった。