還暦つれづれ草
一日の過ごし方
町内会の新年会で近所の方が、この頃やっと一日家で過ごすことに慣れたとおっしゃっていた。図書
館から沢山の本を借りて読んでいるという。 証券会社店内の株価の表示板の前には、朝から沢山の
お年寄りが詰めているそうだ。 図書館だって年輩の方が沢山いて、新聞を読んだり雑誌を読んだりし
ている。休憩スペースでパンを食べたりしている人もいるのだ。冷暖房付きで気持良さそうに居眠りし
ている人も居るが、私だって本を読んでいると眠くなってしまう。鼾を掻かなければいいのではと思う。
ゴルフの練習場は時間を過ごすのに都合がいい処かもしれない。毎朝10人前後の年金組と呼ばれ
る方達が集って、コーヒーを飲みながら楽しそうに話をして、後で少し練習しては帰るというというのが
日課なのだそうな。現役時代にはそれぞれ責任のある地位にあって仕事をこなしてきた方々なので、
年金組と周囲から呼ばれるのは、本人達にとってはあまりいい響きではないようだ。
でも、皆さん良い時期にリタイアされて、企業年金等を含めると割と優雅に暮らしている様に思われる。
4人で話がまとまると県内のゴルフ場は雪で閉鎖なので、どこか県外に遠征したりしているという。まあ
ゴルフをする方々は、もともと余裕のある人達が多いから、この時期グァムだのサイパンだの沖縄だの
とあちこちへゴルフをしに行く人がいるのだそうな。
時にはゴルフを全然しない人が毎日の様に朝9時頃やってきて、休憩場所で新聞や雑誌を見たり、テレ
ビを見たりして時間を潰し、昼になるとそこの喫茶店で軽食を摂り、また休憩場所に戻ったという。きっと
会社をリストラされて居場所が無かったのではないか。行くところが無いというのは辛いことだ。
私も、全く急に仕事を失い収入が無くなった時は、心の準備もなかったからとまどったが、最後にリタイア
したときは日程が決まっていたし、もう仕事は卒業だと思っていたので、せいせいとした感じだった。それ
に、私は仕事人間でもなかったし、人間関係の煩わしいことが大嫌いで、一人でいるのが好きなほうだか
ら誰もいない薮山を一日中一人でほっつき歩く程なので、一人で一日家に居ても大丈夫なのだが、運動
不足になるので、何処かへ出掛けなければならない。日本中を歩きたい気持だが、いろいろと制約がある
ので全く自由にあちこちを飛んで廻る訳にはいかないのが残念なところだ。
*** ***
このところ、今日は山に登れたなあと思う日が多い。雪山は現地に着いてから登り口を探したりすること
を思うと、ついおっくうになって出そびれてしまう。それに今年はちょいちょいと雪が降って、いつも新雪が
深いような気がして、体力が無いと難しいように思うのだ。それで余計出そびれる。昨日、福井健康の森
の遊歩道をカミさんと歩こうと出掛けた。もう雪も少なくなっただろうと長靴で歩くことにしたのだが、これは
大間違いだった。雪が深くてズボズボとがぼり、ときには脚の付け根までもぐってなかなか脚が抜けなか
ったりするのだ。気温も高いみたいだったが、汗びっしょりになって早々に引き上げた。
もう少し高い山々はどうなのだろう。 HPを探しても県内のいろんな雪山を歩いた情報というのはあまり
見当たらない。沢山登っていると思うのだが。 最近はスキーで登っている人が多いようだ。スキーだと沈
み方が少ないので深い新雪でも大丈夫なのだろう。
(’06年2月10日)
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