還暦つれづれ草
優雅な?一日
カミさんと京都北山方面の山を歩こうと思っていたら、朝雨が降っていて、そちらの方は晴天が望めない
みたいで中止とした。それに右膝が階段を下りる時に痛むのだ。そこで、早起きしたし何処かへドライブ
でもと云うことになってきたのだが、白山スーパー林道は通行料が高いし、それなら適当な処で美味し
いものを食べたほうがいいとか、なかなか話がまとまらないうちに昼近くになってしまった。
カミさんが、勝山の平泉寺の近くに割りと美味しい蕎麦屋があるらしいと聞いて来たので、平泉寺も覗け
るし それではと勝山に車を走らせることになった。そのお蕎麦屋はすぐに見つかったが、もしやと思って
いたのが当たって、水曜日は定休日だったのだ。 そこで、考えていた次ぎのお蕎麦屋を探したが、今度
は見当たらない。 それで、たまたまあったお蕎麦屋へ入ったのだが、これがなかなか美味しかった。
せっかくだからと平泉寺へ。 石畳の道を横に見て進み、茶店の処へ車を停めて歩いたが、顕海寺の前
から石段を登って行くと、もう我々夫婦だけで誰もいない。カミさんがあちこちに設置されている説明板を
読みながらなのでゆっくりだ。このところ雨が少なく、梅雨も遅れていて、苔には生彩がないのだが、静か
で充分に幽玄な雰囲気に浸ることが出来た。
それから、法恩寺山登山口(白山登山口との標柱がある)まで歩いてみた。とても綺麗に整備されていて
歩いて先へ行ってみたくなる。小学生だった二人の子供を連れて法恩寺山へ登ったときのことを想い出し
た。最初のときは、平泉寺の最奥まで行ってしまい、薮漕ぎをして時間がかかり、三頭山で引き返したの
だった。2回目は平泉寺の本堂手前から左の道へ出て、無事法恩寺山を往復できたが、いまにして思え
ば、よくもまあ子供を連れて長い距離を歩いたものだ。
カミさんと昔のことを想い出しながら車へ戻った。カミさんは憶えているかどうか知らないが、結婚前にスバ
ル360に乗せて、ここ平泉寺へドライブしたような気がする。今から37・8年も前のことだ。カミさんは例の
アイスクリーム屋を知らないと云うので、下の駐車場へアイスクリームを食べにいった。平泉寺の参道には
人影は見えなかったが、ここには若いアベックなどがアイスクリームを食べに来ていた。
だいぶ時間も過ぎて福井へと戻ったが、最後にドーナッツ屋でコーヒーを2杯も飲んで、優雅な一日は終わ
ったのだった。
('05年6月22日)
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