還暦つれづれ草
長尾山総合公園
あの勝山の県立恐竜博物館のあるところだ。そこで一日遊んだと云うだけなので、もうこれ以上
読み進んでもどうと云うことはないのである。でもまあ、60才を過ぎたおじさんのある一日の過ご
し方として、多少は参考になる方もいるかも知れない。
恐竜博物館の広い駐車場の入口に着くと、除雪してない道を中年のご夫婦が歩いて登って来た。
そこでクロスカントリーのコースは何処かと訊ねたら此処なのだと云う。さっそく長靴とスノーシュー
を履いて歩くことにする。
期待に反して今朝の冷え込みでコース上はガチガチと凍っていて、スノーシューなど不要なばかり
かかえって歩きにくいのである。そこでコースの両側の雪の盛り上がった上を歩くことにする。これ
で順調、所々にあるスピーカーから柔らかい音楽の流れる中、風も無く快適に一周1.6kmを歩い
たのだ。この間スキーで廻っていた人は二人だけだった。
少し汗ばんだので休憩がてら車で石川県との境の谷トンネルまで行ってみた。トンネル手前から
峠に向かう足跡が付いている。また、いわな屋の少し手前の道路から直接スキーの跡が始まって
いて、側に車が2台停まっていた。取立山に向かったのだろうか。私も近い内に歩いてみたい処の
最初にあげられるところなのである。
昼を廻ったので勝山市街の以前にも名前の出た「勝食」でざるそばを食べた。800円というのはちと
高いかな、おろしそばの大盛りの方が同じ値段で良かったかなとも思われた。
長尾山に戻り、今度はコースにこだわらず遊歩道や斜面を登ったり公園内にある何とか広場を横断
したりと自由に歩き回った。ズボズボと深く沈む処もあるし、斜面もうまく登れることが判ったし変化
があって面白かった。静かな森の中を歩き、時にはゆったりとした尾根に出る様なスノーシュー用の
トレッキングコースがあると良いのだがと思う。
一時間半ほど汗をかいて戻ってきたら、朝方のおんさんが居て「どうでしたか」と話しかけられた。ど
うやら公園の管理の仕事をされているようだ。少し立ち話をした。取立山に登るのはもう少し雪が締
まってからが良いとのことだった。
まだ時間もあるし福井に居て恐竜博物館に入ったことも無いというのでは話の種にもならないので、
500円也を払って入館する。空いていてゆっくりと見学出来たが、疲れが出てきたのか眠くなってし
まった。恐竜の骨格等も多くが複製なのだが、それが巧く出来ていて感心した。時々ピクピクと動く
様に造られている物もあって、遊び心というか退屈させないための工夫と云うのか、なかなかやるな
などと思ったのである。
帰り、福井へ着く頃は暗くなってしまったが、こうして1月下旬の冬の一日は終わったのだった。
(1月26日)