還暦つれづれ草
還暦山の会
先日、私の所属するハイキングクラブの定例の会議に、入会してみようかという方2人が参加された。
1人は私と同じ昭和14年生まれ、もうひと方は昭和8年生まれだ。中高年の人達の山歩きへの欲求
が強いのは、自分を始め山を歩いてみれば一目瞭然だ。だから驚くに当たらないのだが、歳をとって
来ると、山登りと云うか山歩きに期待することが、単に頂上へ立てばそれでよいと云うのとはちょっと
違うのではないかと思う。体に無理なく楽しく歩け、ましてや長い間使われてきた膝を痛める様なもの
であってはならないだろうし...。
ところが、一般的な感覚とは少し異なるのがこのハイキングクラブだ。一番脚の遅い人のペースに合わ
せるなどと云うことが原則などと思ったら大間違いなのだ。 皆さんは早いのでどんどん先に行き、脚の
遅い私はずっと遅れて歩くのは当たり前となる。無理をすればバテてしまうのだから他の人のことは気
にしないで自分のペースで歩くことが重要なのである。まあ、私の体力のレベルがこの会の要求する
レベル以下なのだろう。
そうなってくると、普段から1人でいろいろな山を歩いている私などは、この会に所属している意味が無く
なってくる。まあ、雪山初心者としてはそれなりの意味はあったのだが...。
そこで、常々脚の遅い人や体力に自信の無い人は斑を分けた方がいいと思っていたのだが、今回、会議
に新しい参加者を迎えて、その感をいっそう強くした。それに日曜日という人の沢山登る日は避けて、ウィ
ークディにゆっくり歩きたい。天気の良い日を選んで行けるのも好都合だ。「還暦山の会」ということになる。
現在では、山で会う登山者のほとんどが中高年者で占められているので、多くの山の会ではすでに「還暦
山の会」となっているのかも知れない。当ハイキングクラブはどうなるか判らないのだが。そろそろ考える時
ではないかと思われる。
私としては新たな仕事を探さねばならない状況なので、私がウィークディに山歩きが出来るかというのは定
かではないのだが...。
('03年6月17日)