還暦つれづれ草


健康保険料と介護保険料と所得税と

会社を辞めて2年間は、それまで所属していた健保組合に継続して加入し続けることが出来る。
給料を貰ってないので健保料は一定額だった。毎月2万4千円プラス介護保険料3千円だった。

そして、今年6月で継続が切れるので、きりのよい様に4月の頭で国民健康保険に切り替えた。
健保組合からは、保険料は国民健保の方が安い場合が多いので、そちらへ切り替えることも検
討したらどうかと云うようなことを言われていたので、どの位安くなるのかなと期待していたのだ。

7月も半ば近くになって、待ちに待った国民健康保険税納税通知書が届いた。介護保険料も一緒
に来ると思っていたので、どうなっているのかなと、その納税通知書をよく見ると、介護分の所得
割額とか資産割額、被保険者1人につき年額均等割額、一世帯につき年額平等割額とかが記載
されている。 ああ、やっぱり一緒に請求されているんだよ、などとカミさんと話しをしていたのだ。
健保料は年額 192,900円だった。

ところがその数日後、介護保険料の納入通知書が来たのである。あれえ48,000円の請求がき
た。 私は昨年度の介護保険料をすっかり忘れていたのだ。 昨年度は57,600円の請求が来て
いたではないか。

合計で240,900円也。少ない年金から毎月2万円納めることになる。すでに年金から所得税が
天引きされるようになったし、地方税も課税されて払っている。なかなか厳しいなあと思わざるを得
ない。でも、健保料は継続の時より確かに低い額ではあった。

先日、新聞の生活相談の欄に、年金生活者の方からの質問が載っていた。260万円に満たない
年金なのだが、05年の所得税額が年額7万円近くになり、04年は約1万円だったので、7倍にも
なってしまうのだが、これはいったいどういう訳なのかと云う質問だ。

これは、05年から公的年金等控除額が減り、さらに老年者控除(50万円)も廃止されたからで、さ
らに定率減税も20%から10%に下げられ、06年から適用されるので、06年はさらに1万円近くの
増税になるのだという。
政府与党は定率減税の完全廃止も狙っていて、そうなれば年金額の手取りはさらに減ることになる
と云うのだ。 これはえらいことである。 40年以上一生懸命に働いて、厚生年金の掛け金を納めて
きた結果がこれでは情けない。

今日の新聞やテレビによれば、小泉首相は来年度の概算要求基準について、社会保障関係費の
自然増を2千2百億円圧縮するよう谷垣財務相に指示したとあります。ますます我々高齢者の生活
にしわ寄せがくるのでしょうか。

当たらないと判っていても、宝くじでも買ってみたくもなろうと云うものです。

('05年8月11日)

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