飯降山
この山は大野の入り口近くにある884.3mの山で、私は2000年の9月9日に登っている。
ハイキングクラブとしては、冬に登る山を決めるのはなかなか難しい。夏山と違って必ず経験を
積んだ人が付いて行かなければならない。また、冬は女性陣が冬眠状態になって参加者が少
なくなる。今回は男性4人だけと少し寂しい
明け方雨が降っていたみたいだが、回復して雨は心配ない様子。大きなショッピングセンター
の隅に車を置かせてもらって8時15分に歩き出す。登山口より少し北にある神社でカンジキを
付け尾根に取り付く。すぐに暑くなって、高度300m付近で登山道に合流するまでに1回休憩
を取った。
それからはだいたい登山道に沿って登ったが、体力が無いので雪の上を歩くのは辛い。最初は
一緒に歩いたが、だんだん遅れてやっとこさ歩いているという感じだ。先頭を歩いたら10数mで
ちょっと雪の深いところで足が上がらず敢えなく交代、情けない。
山頂に近づくほどに歩みはのろく、立ち止まるのが多くなったが、一度登っているから後少しだと
云うことが判っているので頑張れた感じなのだ。あと100mで頂上などと言われると急に元気が
沸いてくるのに似ている。
頂上からの大野盆地の眺め
途中から青空も見え、白い大野盆地が見下ろせて素晴らしい。3時間30分近くも掛かって頂上に
到着。すでに皆さんは大野盆地を見下ろせる処に雪のテーブルを造っていた。それぞれがラーメン
やうどんを作って食べる。私の席は杉の大木の近くで、枝に積もった雪が落ちそうだし、水滴が落
ちてきて雨の中で食事をしているみたいなのだ。
下山の準備 リーダーが地図を見て降りるコースを検討中(右)
50分程山頂で過ごして下山となる。コースは山頂から東へ下っている尾根を伝うことになった。陽
射しを背に受け、大野市街を見下ろしながらの快適な尾根だが案外長く感じた。中間地点でコース
が少しズレて雪崩防止柵の上に出て横へ移動してコースを修正する。しかし、だんだん高度を下げ
てくると雪の下になった枝などで歩きにくい。足が疲れてきたせいもあるのだろう。最後の杉林の中
は何回も尻餅をついたし、なんでもいいから早く道路へ出たいという気持ちだった。
鋼管で造られたドデカイ雪崩止めの下をくぐり、飯降の集落に降り着いた。振り返ると今歩いてきた
尾根が確認出来て、うわ〜っ あんなところを歩いてきたんだと満足感みたいなものが沸いてきた。
カンジキをはずして足が軽くなったことも、その満足感を増幅させたみたいなのである。
今日の温泉は美山の「みらくる亭」 入浴のみの人は受付3時までで入浴は4時までとある。料金は
1人500円也 4時になると浴場に「蛍の光」が流れ、脱衣場の掃除が始まる。
(03年1月12日)
<足跡>