福井の小さな山歩記


古木山

古木山(743.9m)は、今庄町にあって、2万5千分の1地図「古木」の左下隅近く、古木地区から
真下に辿ると三角点の山を見つけることができる。雪の無い季節でも送電線の巡視路を利用して登る
人がいるらしい。

今回、カミさんと登ることになったのは、山登りのベテランが参加する知人のグループが登るとのこと
で、ルート図も見せて貰ったからで、その後ろからぼちぼちと歩けば我が夫婦も登れるのではと考えた
のだ。虫のいいことではあるが、同じペースでついて行くのは難しい。


樹のまばらなところから尾根に取り付き送電線の鉄塔へ

ところが、私の思っていた場所には尾根に取り付いた跡がなくて、30分ばかりうろついて、結局送電
線の鉄塔目指して右側から取り付いた。8時30分だった。20分程で鉄塔に着いた。それからは順調
に歩くことが出来た。そんなにきつい登りはなくて、だんだん拡がる展望を時々見ながら523mのピー
クへ。いつの間にか踏み跡が多いかなと思っていたが、これが10数人の踏み跡とは思えなかった。

次ぎに凄い下りが待っていて、特に雪の少ないところは枯れ葉混じりの雪で滑って危ない目に遭う。
鞍部で休憩してから頂上へ向かっての最後の真っ直ぐな登りへ。これが階段状に踏み固まっていて
とても登りやすい。夏山を登っている様な感じで楽に登ることができた。11時25分頂上に到着、広い
ところだが誰もいなかった。


山頂にて

眺望は最高で遠くは白山連峰、近くは金草山、笹ヶ峰の山並み、カミさんと苦労して登った段ノ岳等々
そこでバナナを食べて先に進む。 初めてひやひやする狭い尾根を歩いて小さいピークに来ると賑やか
な話声が聞こえてきた。丁度12時なので我々も少し離れて昼食にする。顔見知りのおんさんが赤い顔
をしてやってきてギョウザにお酒があるよと言う。聞けば予定のところから尾根に取り付いたというのだ。


笹ヶ峰に連なる山々

皆さんからだいぶ遅れて12時半頃歩きだした。そこから先はしばらくの間細い尾根歩きが何カ所もあっ
て、いままでにあまり経験出来ないことで、カミさんも喜んでいた。それに、ルートが間違っていないか
気にすることもなく歩けるのだから気楽だ。だからだいぶ降りるまでは予定のルートと違っていることに
気がつかなかった程だ。訳あってルートを変更したとのことだった。


気持の良い尾根歩き

凄い斜面のトラバース、両側が絶壁の様な見下ろすのが怖い処で、カンジキの幅ほどの狭い処へ足を
乗せるのにはびびってしまった。そして最後が凄い急斜面の下降で、さすが先行の皆様もこの斜面では
慎重な方がいらして、ここで追いついたのだ。
そこから林道に出たが、その辺りが明治時代に作られた砂防堰堤がいくつもあるところだった。そこから
1時間ばかり掛かって車へ辿り着いた。今日はほんとに良い体験ができたと先を行かれた皆さんに感謝
する次第です。

('05年3月6日)



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