福井の小さな山歩記


蟹の目山(がんのめ山)

蟹の目山(689m)は石川県山中町にあって、三等三角点があり点名を「大溝の上」といいます。大溝山
というのが正しいのか判りませんが、通称「蟹の目山」というそうです。2万5千分の1地図「山中」の一番
上の山中の地図名のすぐ下に荒谷町と今立町があります。その間の猪の谷川沿いの林道の終わりから
更に6cm位下に689mの三角点があります。 そこです。 なんでも深田久弥ゆかりの山なのだそうです。
山中温泉から四十九院トンネルをくぐり、健康の森への標識に従って進み、荒谷町の集落を過ぎたところ
に林道入り口があり、「蟹の目山登山口」の標識が立っています。


登山口となる林道入り口 雪が無ければこのすぐ先に駐車場があります。

林道の終わりまで来ると、小谷尾根石楠花コース(1.7km90分)と大平尾根コース(2.2km90分)の
標識があります。真新しい標識で、昨年有志の方々により登山道が整備されたとかで、雪の無い季節なら
ハイキングコースだと思われます。雪があると林道歩きに50分程も掛かってしまうし、登りもなかなかです
ので、ハイキングという訳にはいかないみたいです。

昨日か一昨日降ったのか林道に雪が多く、始めからかんじきを付けて歩くが、林道が2km近くあるので
あまり汗をかかないようにゆっくり歩いたたら、1時間近くかかってしまった。しばし休憩。小谷尾根を登り
大平尾根を降りる予定で歩き出す。

小谷尾根コースは、そこからまだ400mばかり平地を歩いて橋のない沢を渉ったところから尾根に取り付く。
太い杉林の急登で真っ直ぐには登れない。やっと登りきって少しは平らな尾根かと思えば、すぐまた急登だ。
地図を見たら頂上までずっと急みたいで、やたら休憩で頂上まで1時間位の少し緩やかな地点で12時となり
軽食を摂る。


山頂は展望が素敵で、ゆっくりと過ごすのに良いところです。

そこから暫く登ると尾根が細くなり最後の急登らしい。積雪もだいぶありすぐに息があがってしまい、立ち止ま
って呼吸を整える。心拍数が上がり過ぎてはいけないのだ。やっとのこと頂上にたどり着いたら1時20分にも
なっていた。いい按配に陽が射していて眺望は素晴らしい。ここで暖かいお茶であんこ入りの草餅を食べた。


2万5千分の1地図「山中」では尾股山と大日山しか載ってませんが、これは大日山の方向です。

休憩が多いうえに遅いので休憩を入れて、林道を歩き出してから4時間半も掛かってしまった。それで、戻り
は大平尾根は止めて往路を降りることにする。下りは早かったが、林道は疲れもあってやはり1時間近く掛か
り登山口まで2時間10分だった。

('05年2月28日)

2万5千分の1地図 「山中」
GPSでは片道 3.8km
今回の林道は高い杉林で枝に雪を載せていたため、GPSの軌跡はうまく録れませんでした。
尾根の軌跡はハッキリ録れましたが、真っ直ぐな尾根を登るだけなので載せるのをやめました。

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山頂が近づくとだんだん狭い尾根となり、急登になります。