前立腺がん 治療開始


'03年10月15日 治療方針が決まる前に取り敢えず飲み始めましょうということで「ガソデックス錠」を今日
から毎朝食後1錠服用することになった。ホルモン療法ということで男性ホルモンを抑える薬だとのことだ。
使用上の注意というのがあって「乳房が腫れる、乳首が痛む、顔や体がほてる、勃起力が低下する、性欲がな
くなる、かゆみ、発疹、頭痛、うとうとする、胸が痛い、口が渇く、便秘、貧血、寒気がする等が現れることがあり
ます。」とある。
何日か服用して感じたことは、ヨーグルトを食べて好調だった便通が急におかしくなってしまった。それに私は
おでこや鼻の両側などは、いつも脂でてかてかしていたのだが、急に脂気が無くなってきたようだ。

10月30日 MRI検査の後カミさんと二人で医師の説明を聞いた。 
      悪性度  高分化と中分化の間位(低分化へいくほど悪性)
      広がり  画像で見た限り、転移、浸潤なし     →初期
治療方法  @抗男性ホルモン療法  A手術  B放射線療法  AとBは根治を目指すものだとのこと。   
三つの治療方法についてそれぞれの良い点悪い点について説明があった。私は今までに得た知識と情報から
、放射線療法、それも若狭湾エネルギー研究センターの陽子線による治療の可能性について質問したところ、
すぐに専門の先生に説明をして貰えることになり、核医学科で放射線療法についての詳しい説明を受けた。
 放射線療法には @外照射 A内照射があり、外照射には一般的な放射線照射(照射範囲が広い)の
方法と  粒子線(重粒子線や陽子線)を病巣を見極めて照射する方法とがある。また、内照射は低線源療法
ともいい、放射能を持った針をある時間刺し込んだままにしておくもの、放射性物質の極小カプセルを埋め込む
ものとがあるとのことだった。カプセルを埋め込む方法(シード療法)は、現在の日本では二つの病院でしか治
療が受けられず、選択するのは難しいだろう。           

放射線療法は一回しか出来ないとのことで、私の場合、暫くの間はホルモン療法で癌を小さくして置いて、その
間に慎重にどの治療方法をとるか検討すればよいのではないかと云うことであった。泌尿器科の担当の医師は
今日から1ヶ月に一回注射を打ちましょうといい、リューブリンの注射を行った。これは副腎からの男性ホルモン
を遮断するものだとのこと。3割負担で1本1万7千円もするものだった。                         

こうして私の前立腺がんの治療は始まったのである。                                  

11月13日 飲み薬が切れる日が診察の日で病院へ出掛ける。薬を貰うだけで前回の確認という話の内容と
なった。私の希望は、若狭湾エネルギー研究センターで陽子線の治療を受けることだが、来年度の治療計画は
12月の中旬に話し合われるとのことで、その治療計画の中に入れるかどうかは判らない。ダメだったときは別
の治療方針をたてましょうということだ。医師が手術も出来ますからと言ったのがちょっと引っかかった。手術を薦
めているように受けとられたからだ。私が手術ということに過敏になっているからか。

最近特に皮膚の脂分が無くなってきたように思う。

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