鬼ヶ岳

今年最後の山行は、近場で低いが名の知れた武生市の鬼ケ岳(532.6m)である。鬼の伝説の山だが
登山口へ向かって大虫集落の中を車を走らせていると、大虫廃寺跡とか大虫神社、それにいくつものお
寺の名前が目に付く。なにやら歴史を感じさせる雰囲気のある大虫町なのだ。

カントリーエレベータそばの登山口に着いたら雨が降り出し、しばし車の中で待機。9時半頃に小雨の中
登り始める。小鬼展望台に着いたときは雨も止んで、暑いので合羽を脱いだ。急坂でしんどくてなって、心
拍数が上がり過ぎているようだ。そのため私1人遅れて10時40分くらいに頂上に着いた。皆さんはだい
ぶ前に着いていたようだ。皆さんしばし小屋の前の日溜まりで休憩、話に花を咲かせていた。



頂上に着いてしばし休息 白いのは雪

昼食には早いので鍋に入れるキノコを探すとのことで、皆さん出掛けたがほとんど収穫は無かった模様。
それで予定のカレーうどんをつくることに。例によって3つのガスバーナーの上の大鍋に肉や油揚げ、きの
こ、長ネギ、そしてうどん玉がほうり込まれる。このカレーうどんは美味しかった。まさに私の好きな「蕎麦
屋のカレーうどん」の味だった。10人で12個のうどん玉を食べ、その後でゆっくりとコーヒーを飲んで談笑
した。ほんとに今日は頂上でゆっくりしたのである。



小屋の中でカレーうどんの鍋を囲む まだお湯が沸かないときか

そうしている間も、何人もの人達が登って来たし、ガスバーナーを使っていた3人連れの方達もいた。我々
は368mのピークをまわるコースを降りたが、雨と雪解けのせいか滑り易い道で一回尻餅をついてしまう。
下りだして間もなくして前の方でキノコを見つけたらしい。素晴らしいナメコの群生だ。近寄って写真を撮ろ
うとしているうちに、瞬く間にそぎ取られてしまう。十分みんなで分けられる量なのだ。それが山道から1m
程の処にあったのだ。この登山者の多い山では奇跡に近いことだろう。



なめ茸の収穫 この何倍もあった

このコースは、ブナや特徴のあるリョウブの木があったりしてなかなか雰囲気の良い山道で、滑らずに乾い
た落ち葉の上を歩けたら、もっと良いのだがと思った。13時50分頃登山口に降りたが、これから登る人も
いて手軽に登れて人気の高い山ということがわかる。

今日のお風呂は「福井県民の森」、入浴料は600円と高め。晩ご飯では早速なめこの味噌汁を味わった。

('03年12月14日)
2万5千分の1地図 「糠」


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