藤倉山・きのこ鍋山行

今日は恒例のきのこ鍋を食べる山行なので参加者は12人と大勢だ。しかし、最近の藤倉山はあまり茸が採
れなくなったとかで、前日に有志が別の山で少し採って置こうという予定だったが、雨で止めたとのことだった。
今日もいまにも降りだしそうで、山の上の方は雲の中という感じなのだ。今庄駅前を8時半頃後にして登山口
へ向かう。

私は燧ケ城址を経由して登るのは初めてだし、久須夜ケ岳以来体調を崩して家でごろごろしていたので、今日
は歩いて体の具合をみたかった。観音堂から燧ケ城址へ、葉を落とした木々の間を縫って登る。登りやすい道
で途中ムキタケが少々採れる。送電線の鉄塔からは茸が期待出来るかもと云うことでキョロキョロしながら歩い
たが、クリタケとナメコが少々と云う感じでなかなかだ。ムラサキシメジもあった。

素敵なブナの林の横を歩けて、とても雰囲気の良いところだ。疑木の階段を登ると電波の反射板のある藤倉山
(643.5m)の山頂に着く。霧雨の中でどうするか迷ったが、結局そこで具いっぱいの茸鍋を食べたのである。
味噌仕立ての温かいブタ汁風茸鍋は美味しかった。まあ、立ったままというのがいまひとつだが仕方がない。



食べ始めた時、女性が1人で登ってきた。聞くと我々12人が通った後にも拘わらず、道のそばに立派なナメコな
どを見つけたと云うのである。この女性はこの先でも大きなクリタケを道から離れたところで見つけていたのだ。

鍋を食べ終わると早々に下山となった。帰りは鍋倉山への道の鞍部から「御神燈へ至る」の標柱のところから下
へ向かった。鮮やかな黄葉の大きな樹があったりして、なかなか味のある道で藤倉権現の跡を経て、光明聖寺
跡から来る道に合流し白髭神社へ降りる。そして今庄駅前の車へ、まだ午後1時だった。

晴れていればしっとりとした趣のある山歩きが楽しめる、歴史を感じさせる山だと思った。今日のお風呂は、駅の
線路を挟んで反対側にある今庄やすらぎ館で、400円である。

('03年11月30日)
2万5千分の1地図 「今庄」


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