福井の小さな山歩記
やっとのことで白山へ
年に一回は白山へ登らなければなどとカミさんと話してはいるのですが、昨年は登りませんでした。連日の猛暑で
低い山は大変なので、高い山となるとやはり白山になります。近いし高速道路も使わず日帰りが可能とお金が掛かり
ません。20日となると土日を除き交通規制がなく、別当出合まで車で入れます。それで決行となりました。
暗い内に別当出合いの駐車場に着きましたが、すべて舗装されていて登山者用は満車?みたいなのです。こんなに
狭いはずはないと思いながら、引き返して道路沿いに停めることに。ここにも次々に車が来ます。そして出発して行き
ます。我々も用意をして出発、ライトが要るかどうかという時間になりました。
中飯場
いつも朝の食事がおろそかで力が出ないのではとの思いから、中飯場で早い朝食をゆっくり摂りました。この時間の
出発ならいくら歩くのが遅いと言っても、休憩が多く長いと言っても明るい内に下山出来るはずです。
明るくなったら車で仮眠していた人達がどっと登りだした感じです。すごく星が綺麗だったので天気は良さそうです。
日差しが無いと歩くのが楽です。追いついて来る人が多少気になりますが、自分のペースで歩きます。
甚之助避難小屋 別山への尾根
甚之助避難小屋で大休止です。おにぎりを頬張っている小学生らしい兄弟がいましたが、ここでゆっくりされる方々が
多いです。これから登る黒ボコ岩やちぶり避難小屋、別山も望めます。甚之助避難小屋は新しくトイレも綺麗でした。
南竜への分岐でも休憩です。休みが多いですが休憩するには好い処なのです。一人はお爺さんでもう一人は壮年と
云う感じの二人連れと話をしました。今日は山頂へ登ってからトンビ岩コースで南竜に降り、そこで泊まるそうです。
明日は別山から三ノ峰経由、美濃禅定道で石徹白へ下るとのことです。車が迎えに来てくれるとか、羨ましいですね。
真ん中一番奥 荒島岳
南竜への分岐を左へ、下山されて来る方々とすれ違います。元気なお爺さんが、ご来光はとても綺麗で、宮司さんも
こんなに晴れたのは、この夏にはそうはなかったと言っていたそうです。嬉しそうにいつまでも話をしていたそうでした。
黒ボコ岩では二人連れの女性が降りてきて、観光新道を降りる様でしたが、なかなか格好良かったですね。そうこう
していたら、あのおにぎりを頬張っていた兄弟が登って来ました。
弥陀ヶ原の木道に出ると御前峰が青空を背にスッキリと望め、五葉坂を先程の二人連れが登り始めたのが判ります。
坂の途中から振り返って見ると、今歩いてきた木道とエコーライの木道が草原の中に光って見えます。
室堂に到着、またまた大休止で缶ビール一本を二人で飲みました。最高に美味しいですね。そして山頂へ向かいます。
山頂に着く頃にはガスに覆われました。涼しいです。三角点の処で写真を撮って貰いました。今後、ここで写真を撮る
ことは無いかも知れません。
高天原辺りからです 記念写真
室堂に戻ってまた缶ビールを一本半分づつ飲みました。800円のラーメンを注文しました。期待したものではありません
でしたが、暖かい汁が飲みたくなります。お湯だけを買えるので、魔法瓶を持ってくればよかったなと思いました。そう
すればコーヒーやインスタントの味噌汁も飲めたのです。気が付きませんでした。
下りはトンビ岩コースを使います。このコースは美濃禅定道の一部だとのことで、昔の人はどんな道を歩いたのか一度
歩いてみたかったのです。万才谷雪渓は融けて間もないのか、道沿いに黒ユリが何箇所かで纏まって咲いていました。
トンビ岩から見下ろす南竜山荘
トンビ岩までは歩き易い道でしたが、そこからは急な歩きにくい石の多い道となり、南竜山荘を下に見ながら歩くのです
が、なかなか近づいて来ない感じでした。下山者は我々の前後には誰もいない様子で、御前坂と云う急な坂の途中で
年配の女性が一人と、中年の夫婦が登って来ました。奥さんは辛そうでしたね。この道を歩く人は少ないみたいですね。
南竜山荘から砂防新道分岐までの横道をのんびりと歩いて、あとは別当出合まで下るだけです。5時頃に別当出合到着
です。明るい内に無事降りることが出来ました。 歩いた距離15.6km 総滞在時間12時間でした。
(’12年 8月 20日)
2万5千分の1地図「加賀市ノ瀬」「白山」
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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」