福井の小さな山歩記


風吹大池

北アルプスの山上湖としては白馬大池よりも大きいのだそうだ。日帰りとしては少し遠いが、以前から一度
歩いてみたいと思っていたので、人の少ない月曜日に梅雨の合間に行くことになりました。糸魚川ICから国道
148号線で道の駅小谷へ、その裏の道から土沢の登山口へ向かいます。

 
林道の終点に駐車場があり登山口の標柱がありました。2時間と書いてありましたが、ガイドブックは3時間です。

 
大池までを11の行程に分けて標識が付いていました。1/11痩せ尾根が始まり、2/11に来ると硫黄の強い臭いが
して右側の沢床が雪の様に白くなっています。冷鉱泉だそうです。その前後で滝の音が聞こえますが、木々が邪魔
でちらりとしか見ることができません。

 
痩せ尾根も終わり登って行くと、ブナが目立つ樹林の中となり、ギンリョウソウがあちこちにみられました。道は高い
段差がなくて歩きやすくて助かりました。ゆっくりなペースで歩きますが、汗は沢山出てズボンのお尻までぬれています。

 
半分手前の5/11と、ちょっとペースが鈍った8/11で休憩を取りました。

 
上の方に来るに従いいろいろな花が咲いています。雪が融けたばかりなのかミズバショウが小さな沢伝いに
多く見られます。踏みつけない様に注意するところもありました。

 
カミさんが座っている板の橋は、北野から登ってくる道が出て来ます。風吹山荘ではミズバショウを見ながら
昼食を摂りました。鳥の鳴き声だけの静かな雰囲気の好い処でした。冷たい缶ビール一本を二人で飲みました。

 
そこから大池は木道ですぐで、木道の傍には小さな可愛い花が沢山咲いていました。今が盛りの様です。

 
風吹大池の水は透き通っていて魚の影は見えませんでした。霧が音もなく湖面を忍び寄ってきます。
周遊路を右へ少し進むと風吹岳へ登る道が分かれています。登り始めると少し先にニホンカモシカが
いました。

 
風吹岳の山頂のあずまやです。ここから帰ろうとしたときに、ご夫婦が登ってこられました。今日出会った方は
この方達だけでした。 右の写真は樹の幹や枝が白く、とても好きな景色なのですが、私が写真に撮るとパッと
しません。

   

風吹岳を降りてすぐ近くの小敷池まで行ってきました。その小道の両側にも沢山の小さな花が咲き乱れていました。
カミさんに急かされて一応写真に収めました。

風吹大池の廻りの一部には雪が残っているのが見えました。この辺は雪が融けて春を迎えたところなのでしょう。
新緑の山々を歩き回った一日でした。コシアブラもありました。さすがにカミさんも採りませんでしたが。

風吹岳 標高1888m  風吹大池はおおよそ1800mだそうです
登山口〜風吹大池 3.5km 2時間40分(休憩含む)  下りは2時間
総歩行距離は8.9km  総滞在時間6時間40分 車での往復は約520km


(’12年 7月 9日)
2万5千分の1地図「白馬岳」「雨中」

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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
 を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」