福井の小さな山歩記


山集落から
野坂岳

何ヶ月も山歩きをしていないと、このまま山歩きが出来なくなってしまうのではと不安になって来る。カミさんも
そろそろ何処かへ行こうと言うので、近くの手頃な山と云うことで野坂岳を山集落から登ることにした。

山集落から岩篭山へはカミさんも登ったが、ここから野坂岳は初めてだ。私も残雪時に葦谷山へは歩いている
 がここから野坂岳は初めてだ。 ところが今回GPSロガーの電池切れで残念ながら軌跡が録れなかったのだ。
おまけに上の方はガスに覆われていてろくな写真が無かった。それで、この報告はごく簡単にしておくことに。


登山口 向こうの鉄の橋から始まる。駐車スペースは十分ある。

登山口までは以前と違って案内表示がきちんとあって全く迷う事無く行けた。 小屋の前の人形(カカシ?)は
以前と違う立ち姿で服装も変わっていた。以前は赤い服で女性の容姿だった様な。

歩き始めてすぐ、倒木などで道が荒れている処があったがほんの少しで、後は全く歩きやすい道だ。沢を一度
渉るが、その前に送電線の巡視路が右に上がっている分岐がある。そちらはどうなっているか不明なので、そ
こは左へ直進する。

 

沢を渉って暫く進んで右へ急登、尾根に載る。一番目の鉄塔だ。二番目の鉄塔は近いが、三番目までが長くて
急登が続いた。四番目の鉄塔は稜線に出て右へ少し行った処にある。稜線に出る手前にはシャクナゲが群生
している。花の咲く頃もいいだろう。

 
シャクナゲの群生                                             葦谷山への広い尾根

稜線に出て左へ行くと葦谷山を通って三国山、赤坂山へ行くことが出来る。四番目の鉄塔の手前に、巡視路が
反対側へ降りている。横谷川沿いから上がって来ているらしい。

 

稜線に出る前からブナの大きな樹が観られる。ブナの根元周辺はブナの実が堆積している感じだ。昨年の秋は
 熊の餌は豊富だったのだろう。稜線にはガスが吹き上げて来るので周囲は望めずないが、幻想的な感じもする。

野坂岳の山頂までは歩きやすい好い道が続いて12時10分前に到着した。ゆっくり歩きだし休憩も入れて2時間
50分掛かった。小屋には7〜8人ほど居たみたいだが、直ぐにひと組のご夫婦を残して下山して行った。残った
ご夫婦も間もなく下山されて我々だけとなる。

 
野坂岳への尾根道は好い道が多い                                    一等三角点のある山頂(標高 913.5m)

どうやら山集落から登ったのは我々だけで、帰りも鳥の鳴き声だけの静かな山行だった。


(’12年 5月 30日)
2万5千分の1地図「敦賀」「駄口」

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