福井の小さな山歩記


ひとりのんびり大熊山

大熊山(1628.5m)は、馬場島手前の小又川のブルーの橋を渡らずに橋の袂を右に林道へ入る。早月川の河原
 から登る細蔵山と向かい合っている感じで、登った感じも似ている。立山杉にブナの林、そして剱岳の展望台だ。

体力も技術も無いので雪の時には登れないが、夏道が付けられてから歩かれた方のレポートを見ると、私にも
登れそうなので、一人でのんびりゆっくり歩くことにした。

林道をちょっと上がると鎖のゲートがあり、鎖は地面に垂れていたが、ここに車を置いて歩いた。すぐ先で沢から
岩屑が林道に流れ出ていて、私の車では通れなかった。 5・6分程歩くとヘアピンカーブがあり、そこを曲がらず
に草地へ入る。数分で左へ上がる尾根の取り付きがある。これで今日も迷わずに登れそうだ。


林道からここへ入る

富山の山は急登が多い様な気がする。新しく付けられた道はジグザグではないので仕方がない。でも お陰で私
でも登れるのだから有難い。 ゆっくり登りだすと、やがて大きな立山杉が現れる。次々とあって写真を撮りながら
となり呼吸が整えられるので助かる。





1時間登って休憩。地図で現在地を確認すると、まだ同じくらい急登がある。 やがて急登を過ぎると尾根は右へ
曲がる。割と楽に進めたので、地図も見ずに頂上は近いのではと思い込んでしまった。それで休憩もせずに歩い
た。ところが頂上はなかなかだったので疲れてしまった。

やがて明るい草原に出て、その奥に三角点のある山頂があった。 3時間半歩いたことになる。 360度の眺望と
云えるのだが、肝心の剱岳の上の方には雲が懸っていてどいてくれなかった。


上:山頂部の草原  下:山頂



剱岳の山頂部の雲はどいてくれなかった

山頂でゆっくりとしたのだが、今日はコンビニのとろろ蕎麦が無いのが寂しい。 ビールも持って来なかったので
無理して買わなかったのだが、だしつゆの塩分が必要だと思った。よく噛んでサンドイッチを食べたがミルクコー
ヒーで流し込む感じだ。


鞍部はブナクラ峠 左は猫又山 右は赤谷山

待っても剱岳の雲が去らないので下山することにした。帰りも脚にこないようにゆっくりだ。途中左太ももの内側
がつったがたいしたことはなく、順調に急坂を下った。ころんだら大変なので、慎重に一歩一歩足を下ろした。お
 かげで下りも3時間掛ったが、太ももの筋肉痛を我慢して歩く様なことにはならず、尾根を降り切ることが出来た。
誰にも会わず静かな一日だった。

また新しい山を歩くことが出来て満足したが、高速代、ガソリン代それにコンビニの買い物などで一万円も必要と
したので、そうたびたびは出来ないことだと思ったのでした。

(’11年 9月 7日)
2万5千分の1地図「剱岳」

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