福井の小さな山歩記


畳平から乗鞍岳剣ケ峰

今月初めに徳本峠を歩いた翌日に、車中泊して乗鞍岳へ行く予定をしていた。しかし、馴れない車中泊が二日
続くとしんどいので止めにした。それで次は乗鞍岳と決めていた。 もう30年以上も前に、ドライブして松本の方へ
越えて、その時少しばかり畳平付近を散策した記憶がある。それで一度は剣ケ峰まで登ろうと思っていたのだ。

畳平は白山の御前ガ峰と同じ標高なので、涼しさも味わえるとカミさんと「ほうの木平」のバス乗り場へ車を走ら
せた。前日の乗鞍のライブカメラではガスが掛っていたので、今日も期待はしてなかったが、バスからは穂高の山並
がくっきりと望めたし、眼下に雲海も見ることが出来た。


畳平からお花畑に降り振り返って写す

畳平から歩きだした時は、上空は晴れていたが、肩の小屋が見えた頃には、ガスが迫って来ていて遠方は望め
なくなっていた。雨に降られなければいい。


肩の小屋の前から剣が峰(左)を望む

肩の小屋の前で休憩した。これから1時間掛るという剣が峰を眺めると、割と沢山の人が登っているのが見える。
我々もマイペースで登りだした。周囲の景色はゴツゴツとした岩だらけで、歩く処もあまり歩き易いとは言えない。
次々と降りて来る人もいて、子供連れもいるし、若い女性もいて、登山道は終始賑やかだ。


権現池


蚕玉(こだま)岳からは剣が峰(左)の社と鳥居が見える

やがて朝日権現社と乗鞍本宮奥宮、そして一等三角点のある剣が峰頂上に到着、狭いので皆さん記念写真を撮っ
てすぐ下山となる。やたらシャッターを押してくれと言われる。私たちも押して貰ったのではあるが。


山頂から今歩いて来た尾根を見下ろす


ちょっと空いた感じでこれです


乗鞍岳剣が峰 一等三角点 標高3025.6m

我々が下る頃になると、登って来る人が多くなってきた。20人程のグループ二つとすれ違ったが、肩の小屋を通過
するとき、その二つのグループを一緒にした様な団体がやって来た。圧倒的におばさんが多い。こうなると山頂では
渋滞となりそうだ。

 肩の小屋の近くに雷鳥の子供が5・6羽いた。登山道のすぐ傍だった。戻りに富士見岳(2817m)に登って降りた。
その麓の方にはコマクサがあちこちにあったし、トウヤクリンドウが生き生きとした感じで沢山咲いていた。
畳平から剣ケ峰まで90分となっているが、今日は時間を気にせずゆっくりと歩いた。


富士見岳から見下ろす畳平

畳平でレストラン?と云う処でかけ蕎麦を食べた。こう云う処では当たり前なのかは知らないが、ずいぶんと高価な
かけ蕎麦だった。急いで食べてバスに間に合う様にバス乗り場に行ったら、満員で乗れず30分後のバスを並んで
待つことになったのだ。

(’11年 8月 28日)
2万5千分の1地図「乗鞍岳」

HOMEPAGEへ            福井の小さな山歩記の目次へ