福井の小さな山歩記


11年ぶりの能郷白山

連日猛暑が続いている。冷房なしで頑張っているが、どうせ汗をかくなら山でと、また車を県境に向けて走らせる。
私は11年前の今頃登っているが、カミさんは初めてだし、歩く時間も2時間と少しらしいのでちょうど良いくらいだ。

土日は混むと聞いていたので、朝一番に涼しいうちに登ろうと5時少し前に家を出る。 国道157号線は大野市街
から半分程までは良い道だが、その後は細い道もある。11年前よりはずいぶんと良くなっている。現在岐阜県側が
 通行止めなので、前から車が来ないので余計走り易い。11年前は大型の車が飛ばして対向して来て怖かったのだ。


まだ誰もいない登山口 もう少しで7時になる

まだ誰もいない温見峠からゆっくりと登る。極めてゆっくりなので、元気のいいおばさん方とはご一緒出来ないのだ。
ペースが合わないと疲れると云うこともあるから、皮肉の一つも云われかねない。だからカミさんと二人がいいのだ。


最初はブナの林の中を


手前から望む山容

最初はブナ林の中の緩い登りだが、急登が続く様になる。1時間も過ぎる頃には緩やかになって来て、やたらアザミ
が咲いている間を歩く。展望も良くなり、前方に能郷白山のどっしりとした山容が望まれる様になると、思ったよりすぐ
に山頂に到着となる。


山頂は頂上へ着いたという感じがしない処  標高1617.3m

証拠写真を撮って白山権現社奥の院へ向かう。上空は青空だが雲やガスで周囲の展望がないのが残念だ。昼食
には早いが、朝食は少ししか食べていないので、コンビニのおろし蕎麦で缶ビールを飲んだ。これが実に旨いのだ。


白山権現社奥の院

奥の院の少し先が下がっていて、奥の院からは見えないが150m位藪を分けて進むと、ニッコウキスゲが咲いてい
るのが望まれる。今回もちゃんと咲いていてくれた。


展望は駄目だったけどニッコウキスゲはいい

奥の院から帰り始めたらすぐに、我々よりも年上だと思われるご夫婦が山頂の方から来られた。それ以後次々と登
山者が登ってくる。二人連れ4組、三人連れ1組、5人連れ1組、単独の人4人などと数えていたが、だんだんあや
ふやになってくる。


アサギマダラを2匹ばかり見つけました

単独の方で、大阪から5時間も車で飛ばして来たという方が汗を拭き拭き登って来た。 そんなにまでしてこの山に
魅力があるのか? また単独で私よりだいぶ年上と思われるお爺さんも登られて来た。凄いなと思う。この人が最後
かなと思うが、登山口に降り立ったとき、長野ナンバーの車の単独の女性が準備を整えて登り始めるところだった。
正午を過ぎたところで、暑い盛りという時間帯になる。

車は13・4台停まっていた。岐阜県側には重機でないと動かせないコンクリの障害物が置かれて通行止めとなって
いて、この程度の車なら全く問題ないようだ。


下っている途中で姥ケ岳がやっと見えた

今日は展望がきかなかったのは残念だったが、静かな山行を楽しめて良かったなと思いました。

(’11年 7月 16日)
2万5千分の1地図「能郷白山」

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