福井の小さな山歩記


藪漕ぎで途中まで・瓢箪山

梅雨が明けて急に酷い暑さだ。家でぐだっとしているよりも、山で汗をかいたほうが良い等と格好をつけてカミさんと
出掛けた。しかし予想はしていたが、なかなかの藪で途中で引き返した。生半可な汗ではなかったです。

瓢箪(ふくべ)山1637.3mは、白山スーパー林道の「とがの木台」パーキングから遊歩道の急な階段を登り、白山
展望台に出て、そこから尾根を左に進んで行く。登りらしいのは展望台までの遊歩道と云う感じで、その後は藪漕ぎ
だけだ。


とがの木台の駐車場と道路を渡っての展望台への遊歩道 展望台へは往復40分とあります。

 とがの木台近くへ来ると雲が多くなって、展望台からも白山は見えず、歩けば藪の中で、みるべき写真はありません。
ちゃんと撮れたのは駐車場と展望台への登り口だけです。 登りだすと葉についた露ですぐにびしょ濡れになります。


展望台で、帰りにはガスに覆われました。

展望台からすぐに藪だ。普通は始めのうちは歩き易い踏み跡くらいあってもいいと思うのだが。 リボンのある処は
多少は歩き易いので4つの目でキョロキョロリボンを探しながら藪を漕ぐ。やたらに帽子が脱げるは目は突くは足をとら
れるはなのだ。

距離は短いのだが、1600m程のピーク付近に到着、多分ピークは目立つ樹の処だろうと、何だか薄い踏み跡の
様なところを進もうとしたが、横に枝を延ばす灌木が多くて10m程しか進めず断念、最初の処へ戻る。休むにも何も
藪の中で何も判らず、これではどうしようもないと引き返すことにした。


1600mのピークの中央部への踏み跡らしいが、横へ枝を伸ばす灌木が多く進めず。

それで下り始めた。登って来た方向だと思っていたのだが、笹をくぐる様な割と歩き易い道みたいなものがある。
なんだこんな道があったのか等と思いながらどんどん進んだ。やがて藪の中にリボンもあり少し登りとなる。もうそろ
そろかなと思うがなかなか着かない。

おかしいと思って高みへ登ってみた。足元が土の上に下ろせない感じの不安定な処で、これはやばいなと云うこと
で、初めてGPSで地図上の居場所を確認した。 そうしたら、瓢箪山手前の1630m程のピークに居るではないか。

あれーっ!と言って後は笑いとなってしまう。しかしすごい汗でお腹も空いたし、何処かで座りたい気分。先は短いが
帰りに道迷いの心配をする距離が長くなるので、ここで引き返すことにした。今来たばかりなのに、もうなかなか来た
道に出られない有様であせってしまう。カミさんがGPSの軌跡の上を戻っているかと盛んに聞くのである。

笹をくぐる様な道跡まで辿り着いたので、そこで冷たい飲み物とパンを食べた。冷たい飲み物が最高に美味しかった。
1600mほどのピークから展望台の方向へルートをとるのにまたひと悶着があった。藪だらけではGPSで正しい方向
は判っても、簡単には行けないのだ。


展望台から藪入り口を見る。赤いしるしの横へ、でも進めないので右側を歩いた

やっとのこと展望台に辿り着き、とろろ蕎麦と缶ビール半分づつにありついたのである。それからしばし展望台の上で
仰向けになってゆっくりした。汗が冷えてきた。展望は相変わらず駄目だった。

折角だから瓢箪山の下から流れ出る「ふくべの大滝」を見て来た。落差86m、標高900mだとか。


(’11年 7月 10日)
2万5千分の1地図「中宮温泉」

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